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黄色い目の魚 感想


 鎌倉湘南周辺が舞台の青春小説。オススメの青春小説と調べると高確率で遭遇する作品。いわゆる傑作という奴。


 著者/佐藤多佳子 カバー装画/井筒啓之

 あらすじ
 生き場無い感情をどこにぶつければわからずイラストレーターをしている叔父のアトリエに入り浸る生活をしている少女、村田みのり。本気で物事に取り組むの事に恐れている絵を描くことが好きな少年、木島悟。
 ある日、二人は美術の授業で互いに写生する事になり何とも言えない感情が芽生え始める。


 クッソオオオオ!何故高校の時代にサッカー部に入って美人店員がいる喫茶店に通わなかったんだ…クッソオオオオ!!!違う大事なのはそこじゃない。
 なんというかとにかくいい小説だ。心に響く小説だ。舞台が鎌倉付近だし。海が近い町ってなんであんなに映えるんだ。

 限界を知るのが怖くて本気になれない悟。本気でぶつかっても歯が立たなかったらそれまでの努力のを否定された気になるのはわかる。でも努力したという事実は誰にも否定出来ない筈なのに。


 絵の事はよくわからないけど心に感じた事をアウトプットするというのはどれほど大変なのだろう。上手く心を表現出来ればそれを見た他人の心にも直接響くのだろうか。

 不器用な二人って気がするけど高校生って誰しもこんな感じで繊細だけど不完全なんだろうな。たぶん火薬を抱えてるのに爆発させる方がわからないだけ何だと思う。だからエネルギーを持て余す。


 言わなくていい事まで全てを話す事は自分が楽になる為なのだろうか。一見、真摯な対応に見えるけどどうしたって聞きたくない事もある。
 優しい嘘、言わぬが花なんて言葉もあるし。ずっと言わないで隠すことはどこかつっかえて苦しいかもしれないが言われた方はもっと苦しいかもしれない。相手の気持ちを推し量って天秤にかけるしかないのか。まぁ、最初から好きな人に言えないような事はしなきゃいいんだけど

 過去を懐かしむのは今に不満あるからかもしれない。それをわかっていても戻りたいと思ってしまう程馳せてしまう作品。


 
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