やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。12 感想
- 2018/07/11
- 19:25

俺ガイル12巻。2018年7月現在、最新巻でガガガ文庫の刊行予定に13巻の表記は無し!w いや笑えんわ。12巻の発売が2017年9月だから来年ぐらいには出てるといいなぁ。
確か12巻はフラゲ出来なかった記憶がある。ウキウキでフラゲしに本屋に行ったら他のガガガ文庫はあるのに俺ガイルだけ無かったという。アレは何だったの。小学館の本気か?フラゲしようとした癖に今日まで1回しか読んでない。だからまだ2回目。
11巻から表紙のキャラの表情に影が差してます…これはまずいですよ。
おやゴッド、また絵柄変わりましたね?前巻から2年ぐらい空いてるしな。2年あればちょっと痛えなぁと思ってた膝が「靭帯が芳しくないですね」と診断されるぐらいに変わってしまう。ほんとどうしよう。
著者/渡航 イラスト/ぽんかん⑧
あらすじ
3人で水族館にデートに行った日、雪ノ下雪乃のこと、これからの奉仕部の関係性ついて逃げないで向き合うと誓いあった奉仕部の面々。
ある日、いつもの如く一色がやってきて卒業式にプロムをやりたいという旨を奉仕部に伝える。奉仕部への依頼では無いので雪ノ下が個人的に手伝う事に。比企谷も手伝おうとするが雪ノ下の依頼である「見届けて欲しい」という思いを尊重し比企谷は手を出さない事に。雪ノ下の手腕によりプロム開催が本格的に見えてきた。しかしある日、雪ノ下の母と陽乃が総武高校にやって来て…
読むと続きが気になってしょうがないし不定期刊行だから一体いつまで待てばいいのかもわからない。だから本棚の底に封印してたのになぁ。モチベーションモリモリですよ。早く次が読みたい。
11巻があんな終わり方して驚天動地の激動不可避、なんなら12巻で完結まであると思わせて大きく動くのは最後の最後という。いやまぁその最後の動きが凄いんだけど。
自立しようと努力する雪ノ下となんだか落ち着いた比企谷の由比ヶ浜の描写が続いて大団円に向かってるなぁと思ってたらいきなり突き落とされた。雪山のクレバスのよう。
今回もやってくきたラスボスっぽい雪ノ下(母)。こいつどうするんだよ。喋るロードローラーじゃん。会話してるように見えてやってることは圧砕とか押し潰すことしかしてない。折れるとか説得に応じる選択肢が最初から存在してないように見える。強すぎるって。
対象的に今回の雪ノ下陽乃は奉仕部寄りのように見えた。いつものめちゃくちゃにしていくというよりは幾分行動の動機が何となく見えた。やっぱりこの人は谷底に突き落とす獅子だったのかもしれない。それにしてもちょっと出てき過ぎ感あるし実際は何考えてるかわからんけど。
Interludeに書いてあることがヤバスギるんだよなぁ…誰か明確にわかる形で比企谷以外のキャラの内面描写は初めてでは?
やっぱり由比ヶ浜はアホキャラやってるけど聡い。ラストは来るものがありますね…
ヒロインが複数いるラブコメ物で方向性が見えてきた時はだいたい宇多田ヒカルの「誰かの願いが叶うころ」聴くとあ〜…ってなる。この歌恐ろしい。
平塚先生はどういう経緯で雪ノ下を見つけて奉仕部を始めさせただろう。その辺の事も明らかにして欲しい。平塚先生視点で見たいでござる。
ウィキペディア先生の「共依存」のページ見たら何かすげえ心当たりがある事が書いてあってビビる。
共依存者には以下の特徴が見られる。
他人の面倒を見たがる(強迫的世話焼き)
自己の価値を低く見る 抑圧的である
強迫観念にとらわれやすい 相手をコントロールしたがる
現実を直視できない 何かに依存せずにはいられない
コミュニケーション能力に乏しい 他人との境界があいまいである 信頼感を喪失している
どっかのキャラに当て嵌まりまくってゾッとした。安易にウィキペディアなんて見るもんじゃねぇ…
この巻読んじゃうと9巻の「いつか私を助けてね」も純粋な心から出てきた訳じゃ無いことが確定しちゃいそう。これが叙述トリック…!
700万部だし打ち切りはありえないだろうけど取り敢えず完結してくれればいいなあと。打ち切り未完ラノベ結構あるし。何となく表紙買いしておもろいと思った作品がとっくに打ち切られてた時のパンチは中々重い。
起きてても寝てても意識しても意識しなくても月日は勝手に流れるし出るまで待つというかオートでスタンバイモードだしむしろ出る時までコールドスリープしてる感じに近いかもしれない。
作者がどんな終わりを構想してるのかわからないけどここまで来たら作者が文句無しに納得の行くものを出して欲しいと思った。