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ひきこもりの弟だった 感想


 ひきこもりの兄がいる弟がどのように形成されるかの物語。

 ひきこもりの弟だったというタイトル。
「自分には兄がいて当時ひきこもっている弟だった」なのか「ひきこもっている兄がいる弟だった」なのかどっちなのだろうとしょうもない事を考えていたけど後者だった。裏表紙の紹介文を見ないからこうなる。今年はタイトルと表紙の雰囲気でぶっば買いしかしてないな。

 著者/葦舟ナツ イラスト/げみ

 あらすじ
 実家から自分の住むアパートに帰ろうした日、駅のホー厶で掛橋啓太は1人の女性に出会う。女性は大野千草といい啓太に3つの質問を投げかける。「彼女はいますか」「煙草は吸いますか」「あなたは――――?」啓太の質問の答えを聞いた千草は確信し、結婚を申し込んでくる。啓太はその場で応じ2人は夫婦となる。
 元気で明るい性格の千草。しかし、啓太には3つ目の質問が纏わり続けていた…



 結構重い話だったなー。メディアワークス文庫でよく遭遇するややファンタジー寄りの感動系だと思ってたら大分違った。  

 家族ならある程度傷つけてしまうのは許容される風潮があるがあまりにも過剰にもたれ掛かられるといつかは倒れてしまう。辛い事を感じる心があるならば相手の心の感じ方も想像しなければならない。例え家族でも。
 でも、どこかで何かにぶつけないと爆発するんだよなー。人間めんどくせえ。人間の構造が現代社会に合ってねえわ。1000年ぐらい経ったら進化によってストレスという機能が無くなるんじゃないの。


 兄が感じていた周りの目が怖いのはよくわかるけど現実は99%ぐらいの他人って自分の事は興味無いんだよなぁ。わざわざ目立つ行動したり服装をすれば目線は集まるだろうけど。頭でわかっても心が理解してくれない時はどうすればいいんだろう。やっぱ幼少期の家庭環境って大事だ…子育てとか絶対無理だわ。親って凄いと改めて再確認した。


 ラストはなぁ。シンプルに難しい。安易にわかりやすいハッピーエンドにすると陳腐に感じてしまうかもしれない。でもハッピーエンドが見たい気持ちもある。俺面倒くせえ。そもそもラストの啓太は多分幸せなんだろうしハッピーエンドではあるのだからややこしい。

 集中して読めた作品だった。それだけ文章に引き込まれたという事なんだと思う。ただ、今の自分にはラストについて何が正解なのかの答えは出せないなとも思った。

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