漂海のレクキール 感想
- 2018/07/19
- 23:20

海洋冒険系?のライトノベル。ジャンル自体珍しい気がするし今まで読んだ事がないジャンルだと思う。
著者/秋目仁 イラスト/柴乃櫂人
あらすじ
聖地リエスと呼ばれる陸地以外は水没してしまった世界。陸地には限りが出来て追い出された人々は船の上を生活拠点とするようになった。
不法船「屑星号」の船長カーシュ・ドヴァルは大型交易船の賭博場に来ていた。カーシュはそこでとある少女を発見する。少女は麗しい容姿をしており佇まいも船上には相応しくなく視線を集めており、更に少女は手当たり次第に何かを頼み込んで断られ続けていた。そこにダーヴィドという名の不法行為をしていると有名な男がやってきて少女を連れていこうした所でカーシュはいても立ってもいられなくなり…
シンプルに面白かった。最近だとあまり見る事の無いファンタジーライトノベルッッッッ!!!って感じがした。流石ガガガ文庫だ。でもこういうのは今の主流じゃないんだろうなぁ。続巻が無いのかと調べたら2巻が出そうになった後に打ち切り食らった臭い形跡あるし。世界の殆どが海に沈んだとかめっちゃ面白いだろが。
これが冒険活劇というやつなんだろうか。国の王女が逃げ出して弱き物を見逃せないお人好しな主人公に拾われる。王道ストーリーではあるけどそれに加えてちょっとしたSF要素もあってよかった。
最初はダメダメだったサリューが船上の生活に慣れて船員とも打ち解けいくのはありがちでもよかったと思う。不満があるとすればサリューが捕まっちゃうからこの巻だとそこまで海の冒険出来てないところ。2巻からが本格的の冒険だったのだろうか。は〜ほんま。船上でのやりとりがもっと見たかった。
やっぱり物語は王道でいいっすわ。王道だけど話に既視感は全く無かったし読みやすくてテンポも良かった。続きはいつか出るのだろうか。