嘘が見える僕は、素直な君に恋をした 感想
- 2018/01/25
- 13:42

嘘が見えるという特異体質の少年と元気はつらつな転校生の少女の青春物語。はぁ~何歳になっても憧れますわ
この作品はあらすじを見ないでタイトルと表紙の雰囲気で買った。まーたぶっぱ買いしてしまった。
大雪からどこまで溶けるかと思ってたいたが最高気温二桁のお陰で道端の雪は壊滅していた。地球温暖化してんのかしてないのかどっちなんだ。
雪は溶けた方が経済的にも人的にも電車的にも自動車的にも都合が良さそうだった。犬は雪ではしゃいでたな。猫はどうなんだろう。
降った日にはあちこち大きな雪だるまができていたが次の日には溶けていた。自分が作った訳でも無いのに気分が沈んだ。
著作/桜井美奈 カバーイラスト/syo5
タイトル見た時にポーカー麻雀で最強になれるなとアホほどしょうもない事考えたが誰も彼も嘘が見える訳ではない。
自分が好きになった人のみ嘘が見える。好きというのは恋愛以外も含まれていて親とかの嘘がバンバン見えてしまう苦労性質。
仲良くなった友人の嘘も見えてしまう訳でその反動からなるべく一人で高校生活を送っていたのだが転校生の二葉晴夏の登場で一変する。
ストレートなボーイミーツガールだった。ストレートなのは好きなので個人的に満足だったが後半にかけての展開は予想以上にヘビー。
主人公の能力を使った切ない描写もよかった。
主人公は意固地だが転校生の晴夏も粘り強かった。嘘が見えて失望するくらいなら好きにならないようにとするのだがまあ無理だよね。タイトルにもあるし。嫌いになるには理由がいるし好きになるにも理由が必要だがそら好きになるわ。健気だし。
嘘にも保身、見栄、詐欺、とか結構種類があるけど嘘が見えるというのは厄介だなぁ。種類までわかれば立ち回りもいくらか楽になりそうだが。
相手を思い遣り、傷つけない為に優しい嘘という物もある。あれも嘘がバレたら真実が明るみに出てしまうし難しい。嘘を通すよりバレる方が容易いしどこに地雷があるかわかったもんじゃない。知らない方が幸せというパターンもあるが。
小学生の頃、天下りが将来の夢だったのに天下りする為には途方もない勉強して上級官僚になって競争しなきゃいけないなんて知りたくなかった…。「頑張れば天下りできるよ!」ぐらい言ってくれれば少しは努力したかもしれないのに。それはそれでどうなんだ。
後半アクセル全開レブリミットまで回すぐらいの勢いで話が急に動く小説は多々あるけど300〜400ページにすると印刷代とか単価自体が上がって手に取りにくくなる的な裏の事情もあるんだろう。実情は知らんけど。願わくばもう少し優しい2人のやりとりが見たかった。
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