あの日の僕らにさよなら 感想
- 2018/07/25
- 23:26

学生時代気になっていた男女が11年後にとある事をキッカケに再会する。
高校時代の同級生…高校時代の同級生も中学時代の同級生も小学校時代の同級生も全く気にならないし等しく会いたくないんだがどうなってんのこれ。陰を極めすぎだろ。もっともっと年月が経てば考え方も変わるのかな。変わりそうもないなぁ。
著者/平山瑞穂
あらすじ
証券マンの桜川衛はある日何となく学生時代に気になっていた女性の名前を検索していた。すると同姓同名の女性が淫らな自撮りをアップしているサイトに辿り着く。学生時代の頃の彼女は読書好きで聡明なイメージだった。衛は何かの間違いだと思うもサイトには日記のような書き込みがあり、そこには自分と彼女が知らない筈の学生時代の思い出を懐かしむような書き込みがあり…
祥子高校生編と祥子大学生編と衛社会人編から成る三部作?だった。「交錯する運命を描く恋愛小説」とか書いてあるけど恋愛小説なのかこれ。ほろ苦青春小説とかのように感じた。序盤は確実に青春恋愛小説だったけれけど。
「根は良い人なんだけどこいつを彼氏を公言するのはちょっと…」という祥子と「こいつ絶対俺の事好きだろ 告白されるの待ってるまである」的な衛。高校時代ってこんなんだったっけ。こいつ絶対俺に気がある的な自意識の暴走は絶対していたけど。
祥子を見返すという事をモチベーションに自己変革した衛。他人が怖い読書家が証券マンって変わりすぎだろ…ボンボンだった望月先輩も変わり果ててたけど。
学生時代の彼女が駄目な感じになってキッカケをくれた女子が様々な事があって傷ついていたりとどこにでもありえそうな話で怖かった。皆が皆人生を大成功するなんてありえない。詐欺師がいるのは詐欺られる人がいるからだし、消防署があるのは火事に遭う人がいるからだし。
人生はやり直しはきかない。人間はその時それが自分がベストだと思って行動している筈だから。過去の行動は消える事は無いけれど失敗した所から再スタートする事は誰にだって出来るらしい。やったね!
果たして今の自分は最善だと信じて生きてるのだろうか。