夏の終わりとリセット彼女 感想
- 2018/01/27
- 21:36

著作/境田吉孝 イラスト/植田亮
雪だったものが氷に変わりふざけて投げあってる子供傍目に「当たり所悪かったらやべーだろ」と若干引きながら自分もわざわざ氷踏みながら歩いたりしてる。
スーツにコートのTHE社会人まで転倒のリスク冒してまで氷を踏み抜いてるのを見るとマイノリティではないのだと安堵する。
氷を破壊しながら図書館へ。久しぶりに読んだがおもしろかった
主人公はちゃらんぽらんな高校生で臆病なキャラ。事なかれ主義でサボりまくる。驚いた時に「へぁ!?」と言う。ヒトデマンかよ。
ヒロインの桜間さんは実直だが少し天然が入ってるキャラ。ビシバシ物を言う。風紀委員。正義感が強く正しい故に衝突したりしてしまう。
桜間さんが夏休みに記憶を失い、夏休み明けからスタートする。夏休み前は訳ありの彼氏彼女の関係だったのだがとにかく主人公が逃げまくる。逃げてる内に桜間さんに嫌われてしまうも誤解を解いたり二人で前に進んだり…といった感じ。
記憶を取り戻すんじゃなくて記憶喪失をきっかけに新しく関係を構築していく話だった。記憶喪失モノではあるけどそこまで重きを置いてないというか。
桜間さんが攻撃されてしまった理由が結構酷いけど確かにクラスってあんな感じだったなぁと。溜まった不満から陰口が始まる。それが伝播し不満持ってる側が多数なんだと確認しあう。多数になると例え相手が正しくても数の暴力で押し通す。あーやだやだ。
桜間さんにも非があるにはあったけど。唐井さんは唐井さんで何なの…どんだけ髪戻さないの…
主人公はめちゃくちゃ臆病だったがひたすらリスクを恐れて内向きで殻に閉じこもるとあんなもんなのかな。気をつけたい
漠然と大人になりたくないと思ってた人には合いそうな作品