リンドウにさよならを 感想
- 2018/09/05
- 23:34

地縛霊になった主人公とイジメを受ける女子の変革の青春ライトノベル
70%ぐらい表紙買い。30%ぐらいがタイトル。リンドウって何?ってのが大きかった。読むまで林道なんじゃないかと思ってたのに表紙ちゃんと見たらそも美咲が持ってましたねさようなら。
著者/三田千恵 イラストDANGMILL
あらすじ
3年前、好きだった女の子を助けようとして屋上から落ちて学校の地縛霊となった神田幸久。幽霊となった幸久は誰にも見えていない筈だったのだがクラスでイジメを受けている穂積美咲は見る事が出来てコミュニケーションを取る間柄になる。
幸久は美咲が受けているイジメを何とかするべくクラスの空気を変えさせる事を決意する。
序盤の展開はライトノベルよりスターツ文庫とかあっち系っぽいと思った。人によってはアレもライトノベルなんだろうけど。キャラ文芸とライトノベルって人によっては定義が違うからな。特にライトノベルの範囲が凄く広い人とかおるよな。どうでもいいけど。
な、なんだってーっ的などんでん返しだった。ほんと何だよ。マジかよびっくりしたわ。勘がいい人が読むと「途中で先の展開が読めてしまいました(笑)」になるんだろうけど自分はさっぱり読めんかったわ。
ちょっと後半が駆け足感あったけどおもろかったわ。やったね。
ぶっちゃけ読む前は「ほーん、読んでみるか〜」ぐらいの軽い気持ちだったんだけど普通に面白くて逆に困惑してるまである。
でも、最初の小太りの設定は多分要らなかった。イラストが全然太ってなかったから。それともアレか、女子同士の「夏休みマジ超デブったわ〜(体脂肪率微増したからフォローしろ)」「え〜全然太ってないよ〜(こいつ毎回めんどくせえな)」的なレベルの話か。
作品を通してパワーがあった。ファミ通文庫ってすげえ当たりが隠れてるから困る。いやまぁ、最近ファミ通文庫で売れてるであろう異世界転生もVRMMOも直球でエロをぶつける奴も興味ないんだけど。ただ、ああいうのが売れるからこそ出版に幅を出す事が出来るんだろなぁとは思う。出版も慈善事業じゃないからな。ファミ通文庫の青春枠はガチ。
読んでて「ん?」ってなったとこはちょくちょくあったけれど読み終わった時にそれでもいいかなと思えるぐらいは読後感はよかった。