葵くんとシュレーディンガーの彼女たち 感想
- 2018/09/09
- 17:20

シュレディンガーの猫ってなんであんな有名なんだ。二重スリット実験とかコペンハーゲン解釈とかいう奴らとセットらしいけど猫だけ凄い有名な気がする。名前カッコよすぎだろコペンハーゲン解釈。
コペンハーゲン解釈的に考えると宝くじは当選番号と照らし合わせない限り永遠にクジは当たり券でもありハズレ券でもある状態なのだろうか。未来は無限大だなあ。
著者/渡来ななみ イラスト/もぐも
あらすじ
朝、目覚めると昨日と違うパラレルワールドに居るという不可思議な現象に見舞われている葵。幼少期の頃は様々なパラレルワールドに移動していたが成長にするつれて移動する世界は減少し今では2つの世界を行き来するようになっていた。
幼なじみで同学年の篠崎真宝が隣人の世界。幼なじみで1つ上の学年の遠藤微笑が隣人の世界。2つの世界は共通項があるものの人間関係、出来事が異なり、やはりパラレルワールドだった。しかし、葵のとある発言が原因で2つの世界が混ざり始め…
選べ(CV.中田譲治)
ヒロイン2人からどっちかを選んで結果的に世界も選ぶのかと思って読んでたせいで勝手に肩透かしを食らってしもうたわ。中盤までの盛り上がりは何処へ。自分が見たかった展開と違った時の失望感は凄い。まーた知らない部分を勝手に補完して期待してしまった。
つーか誰かを選ぶどころか始まった時と何も進んでなくないか。途中の主人公の言ってた未来で起こるであろう問題も何も解決してねぇ…350ページもあったのに何故か打ち切りみたいだ。
でも序盤から中盤までは凄く面白かった。パラレルワールドを行き来するのも面白かったし葵の選択のせいで宇宙がヤバイもよかった。だからこそ主人公に片方の世界を選んでバシっと締めて欲しかった。そう、最初がほんとに面白かったこそ失望したんだなこれは。
終わりよければ全て良しとは思わないけど終わりよくないとすげえモヤっとするのはわかった。
葵は二股と言われてかなり否定していたけど確かに二股じゃないな。これ三股だ。個人的に惜しい作品だった。