親友の彼女を好きになった向井弘凪の、罪と罰。 感想
- 2018/09/13
- 23:38

親友の彼女を好きになるのは罪なのか。取ったら罪かもしれんけど。でも、取られちゃうサイドも怠慢だし簡単に靡いちゃうサイドも結構罪。皆悪くて皆罪人。そらまぁ、一番悪いのは取ろうとする事なんだけど。ひとの ものを とったら どろぼう !
著者/野村美月 イラスト/河下水希
あらすじ
高校生1年生の向井弘凪には気になっている子がいた。名前もクラスもわからない。しかし、登校する時によく同じ電車に乗り、彼女が読んでいた本も弘凪も好きな本であり、気が合いそうだった。
同じ時期、親友の相羽遥平に新しく出来た彼女を紹介すると言われ、紹介されたのが電車の少女、冬川古都だった。
弘凪は失恋を認識し、古都と同じ電車に乗る事を避けようと時間をズラしたが古都もまた、同じようにズラしたようで鉢合わせしてしまい…
朝、同じ電車に乗る想いを寄せていた子が親友に彼女として紹介されるというアレ。これがSF作品なら紹介された次の日、古都が弘凪の彼女として現れて昨日の記憶は何だったのかと錯乱するパラレルワールドでラブストーリー的な話になる所だった。
ぼっちなら大体の人間が他人なのだから彼女を奪っても心を痛める必要ないから最強じゃんと思ったけど友達すら居ない奴が他人の彼女奪うとか無理だったわ…ぼっち諸刃すぎるだろ。
タイトルからするととんでもなく重くなりそうだけど実際は重すぎず軽すぎず丁度いい塩梅だった。この前読んだ三角関係の不倫小説は最終的に流産とかしてたからな。勘弁してくれ。
三角関係の作品でよくある「バレちゃいけない!」的なハラハラ展開もあんまりなかった。どちらかというと惹かれているのにこの気持ちを封印しなければという葛藤だったりそれでも目を追ってしまったりと。何これ純愛かよ。
ライトノベルの流行りのではないテーマだと思うけど結構好き。ライトノベルなんでもありなんだしこういうのも有りなんだよなぁと。
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