追伸 ソラゴトに微笑んだ君へ 感想
- 2018/10/10
- 19:46

第29回ファンタジア大賞の金賞+審査員特別賞。よくわからんけど凄い。ちなみにその時の大賞は
「通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?」らしい。聞いた事はあるな。読んだこと無いけど。
著者/田辺屋敦 イラスト/美和野らぐ
あらすじ
とある事情で野球部を退部してからはぼんやりとした日々を過ごす篠山マサキ。夏休みが終わり二学期初日の教室、そこにマサキの知らない生徒が加わっていた。マサキ以外はその女生徒の事を知っておりクラスメイト曰く、一年の入学式からいたしクラスの中心人物だという。しかし、マサキには全く見覚えがなく、名前すら知らない人物だった。マサキはクラス名簿や過去の集合写真を確認してみたがそこにはしっかりその女生徒が載っており…
SF寄りの作品で面白かった。正統派青春SF。ある事をする度に何故か現実が改変されていくでござるという話。ライトノベルじゃなくて黄色い背表紙のキャラ文芸レーベルで出版しても問題無い作品ではある。
読む前はてっきりヒロインが消滅して俺だけは覚えてるからなー!系だと思ってたけどそうではなかった。
伏線がしっかり張られていたパーツの一部までクライマックスへの伏線になっていたのは良かった。
引っ張った割にはマサキの過去の問題は結構あっさり解決したなとは思う。まぁ、正しさなんて皆違うからなしゃーない。
シリアステイストで現実改変が起こるSFはだいたい面白い。逆に改変に説得力持たせるのが大変なんだが。逆に改変によるもの凄いバタフライ効果が起きていても良かったと思う。でも、そうなると纏めるのが大変そうだけど。
面白かったけど疑問なのが現在3巻まで出ている点。かなり綺麗に終わっていたと思ったのに一体何が始まるんです?
綺麗に終わると今度は続きは蛇足にならないかという心配が浮かんでくる性。
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