青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない 感想
- 2018/10/11
- 22:46

青青ブタ野郎シリーズ第9巻。
ちっこい麻衣さんが表紙!これはヤバイ…何がヤバイか説明すると自分の社会的地位がヤバくなりそうだからとにかヤバくてヤバイ…とにかくランドセルってのは可能性の塊なんだよ…!
前巻が4月10日発売だから丁度半年振りなんだけど6ヶ月って意外と一瞬なんだな。
日々の生活が薄すぎてこの半年何をしていたのか記憶がない。半年を一瞬というのは老いを感じてそれはそれでヤバイ…おるすばんシスターを読んだ後に江ノ島藤沢辺りを聖地巡礼しようと計画していた筈なのに巡礼せずに気づけば10月。浦島太郎もこんな気分だったのか。
著者/鴨志田一 イラスト/ 溝口ケージ
三月に入って、三学期も残り1ヶ月。いよいよ迎えた麻衣の卒業式当日。
「おじさん、だぁれ」
七里ヶ浜の海岸で麻衣を待っていた咲太の目の前に、子役時代の麻衣にそっくりな小学生が現れて!?
一方、花楓の一件以来、別々に暮らしていた咲太の父親から電話が……。
「母さんのことなんだが、花楓に会いたいと言っててな」
それは、花楓に起きた出来事を受け止めきれず、長いこと入院していた母親から届いた「会いたい」という願い……。
家族の絆、新たなる思春期症候群の前触れ――急展開をみせるシリーズ第9弾!
※ネタバレ注意
前巻のラストでちっこい麻衣さん出てくるじゃん?今回の表紙がちっこい麻衣さんじゃん?麻衣さんが思春期症候群で小さくなったから咲太が奔走して解決する話だと思うじゃん?全然違うんだよなぁ…驚愕だよ…いい意味で裏切られるってこういう事なんすね。動揺を隠せないでござる。
今回は咲太の巻だった。咲太が知らず知らずの内に避けていた母親の問題とぶつかる。だから可能性の塊を背負った女の子はあんまり出てこなかったけど。
咲太は偉すぎる。やるしかない状況に置かれたらやるしかないけどそれでも逃げずに生活していたんだから。パラレルワールドは理想かもしれないけど正解だとは思わない。元の世界も失敗だとも思えなかった。なんやかんやあっても行動で示すから咲太はカッコいい。
今まで麻衣さんが卒業してこの作品完結だと思っていたらそんな事はなかった。やったね。 この巻読んでる途中は残っていた問題を解消しつつ確実に終わりに向かってるなぁとか思ったら全然まだ続きそうだった。つーか、今回めっちゃ種蒔いてた。これはもう二人が結婚するまで終わらないだろ。やったぜ。
咲太の問題は解決したけど咲太に巻き起こった問題が何も解決してねぇ…新たな傷とちっこい麻衣さん、そして咲太の中学時代の同級生。一体何なんのか。さっぱりわからない。
特にちっこい麻衣さんは世界を移動するという魔神クラスの能力有してそうだし。咲太が思春期症候群で作り出したのかと思ったけどそうすると母親問題解決後である大学に現れたのが謎という。
スーパー咲太ワールドにも出てきた赤城郁実という咲太の中学時代の同級生。何故、赤城はスーパー咲太ワールドだと峰ヶ原高校にいたのか。赤城がスーパー咲太にほの字で咲太を追いかけて峰ヶ原高校に居たと推測すると元の世界でも現れたのは偶然なのだろうか。麻衣さんが先に進学してるから咲太の進学先は予測できるけど高校はスルーで敢えて大学は合わせるって意味わからんし…偶然って事にしておこう。
先週、メンヘラが大暴れする小説を読んだせいか赤城のセリフも「皆は梓川君の事を誤解してるけど私だけは噂がデタラメという事を知ってるからね」的なちょっと病んでる系のセリフに見えてきて困る。何考えてるのかわからないし、顔もわからないからちょっとした恐怖の対象になっている。やべえよ。
新たに出来た傷に関しては大学版咲太に残ってるのかわからないから何とも言えない。そもそも次の思春期症候群が何なのかわからないからどうしようもないな。霧島透子という謎の存在も何なんだろう。まだ名前しか出てこないけど。わーい謎だらけだぁ。
アニメシリーズは始まったし映画も公開予定の青ブタ。だから暫く新刊は出なさそう。監修とか特典とかあるんだろう知らんけど。だから、気長にのんびり待とうと思う。どうせ、どんなに長くても次の発売日に振り返れば一瞬なんだし。