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彼女のL ~嘘つきたちの攻防戦~ 感想


 「リンドウにさよならを」と同じ作者の作品。アレはオススメだぞ。


 小さめのしょうもない嘘をでもついたこっちは忘れてるのに相手はしっかり覚えていたりする事がある。更にそのしょうもない嘘を通す為にしどろもどろで別の嘘をついたりという地獄に陥った事がある。いやー、現実を直視しないで見栄張ってもろくな事にならんね。

 著者/三田知恵 イラスト/しぐれうい

 あらすじ

嘘がわかる俺 VS.嘘つき少女
遠藤正樹は嘘がわかる特異体質で、川端小百合は決して嘘をつかない少女だった。そして学校のアイドル佐倉成美は、常に嘘をふりまく少女だった。ある日、川端と佐倉の共通の友人が亡くなってしまう。自殺という噂だったが川端は「彼女は殺された」と言い、佐倉も「彼女を追い詰めたのは私」とうそぶく。真相を知りたいと川端に頼まれた正樹は、その力で誰も知らない佐倉の心の内を知ってしまい――。願いと嘘と恋が交錯するトライアングルストーリー。


 


 こういうミステリー系で一番面白いのはキャラによって言ってる事が食い違っていて真実と嘘がわからなくなる時だと思う。まぁ、中盤に明らかになるのは大体真相じゃないけど。でも、ワクワクする。読んでて楽しい。

 最終的に伏線がキレイに収まって読後感がスッキリする作品だった。

 そして事件の真相がヘビーだったぜ…
 まず、人が死んでる時点でヘビーだったけど川端さんの境遇がもっとヘビーでそしたら真実はスーパーヘビー級。真実知った時に受け止めて成長するのが青春ミステリーの大事なところだと思う。


 「嘘を見抜ける?うおお!相手の思考読めるも同然じゃん!勝ったなガハハ」と思ったけどそうじゃない。嘘は用途が幅広い。陥れる為だとか真実を知らせたくないだとか単純に見栄を張るとか。後は事実誤認で本人は嘘ついてない気でも実は嘘だったり。嘘を見破る時に大事なのは何故、嘘を付いたのかに注目しろとどっかの行商人が言っていた。嘘か本当かわかるだけじゃ相手の真意までには全く到達出来ないって事なんすね。

 「嘘」と言われるとネガティブに聞こえるけど相手を思うからこその「優しい嘘」もあるっちゃある。だからこそ、何故その嘘をついたのかを見極めるが重要。たまに、「優しい嘘」って相手を信用してないだけの自分に都合の良い言葉だろと思う事はあるけどそれは別として。

 嘘は用法・用量を守って使うのが大事なんだなぁと。

 前作も面白かったけど今回も読んでよかったと思った作品。ただ、無駄にカッコいいサブタイトルは何だったんだ。



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