14歳とイラストレーター 感想
- 2018/11/05
- 19:27

作品自体はかなり前から知っていた。でも、読んではいなかった。理由は「14歳の妹が出てきてその妹がライトノベルを書くラブコメ系」の話だと勝手に思い込んで敬遠していたから。我ながら忙しい奴だ。
コスプレ業界とか内部事情どころか外部すら全く知らんけど絶対闇。完全に偏見だけどドス黒い何かがあるに違いない。もうアレがアレでイベント毎にアレよ。一昔前の歌い手業界並に黒いと思う。ちなみに歌い手業界の内部も全く知らない。
著者/むらさきゆきや イラスト/溝口ケージ
あらすじ
「ラノベの挿絵は1冊30万円。税金も家賃もPC代もここから支払うんだ」フェチズムの最前線を走るプロ・イラストレーター京橋悠斗はラノベ挿絵――とくにおヘソに心血を注いでいる。類は友を呼ぶのか、周りも曲者ぞろいで……巨乳と酒が大好きなチャラ系ベテランレーター倉山錦。気●い作家たちに日々心労を重ね、たまに罵声と黒血を吐く編集の永井敬吾。いつも笑顔のほがらか美人レーター佐伯愛澄は「ストーカーほいほい」の異名に悩む。そして、14歳のコスプレイヤー乃木乃ノ香、イベント後に悠斗の部屋まで来て、とんでもないものをぶっかけられてしまい――!? 理想と現実、そして欲望に振り回される。イラストレーターのガチな日常を大公開!
メインヒロイン?というか表紙の乃ノ香は妹じゃないし部類的にはラブコメではなくてめっちゃ日常系だった。イラストレーターのだけど。
現状5巻まで出てるけどずっとこんな感じなんだろか。日常系は最近読んでなかったから逆に新鮮に感じて良かった。
何故、自分は14歳=妹という謎の式を作り上げてしまったのか。俺は悪くねぇ…悪いのは俺の頭だ
作家、編集、印刷会社の社員が主人公の作品はそれぞれ読んだ事あるけどイラストレーターが主人公ってのは珍しい気がする。特にラノベ作家が主人公のラノベは最近増えた気がするけどイラストレーターは全く無い。
悠斗は人気イラストレーターって事だけどイラストレーターのダークな部分を見せる描写は今後あるのかな。あるなら楽しみ。でも、こういう日常系でダークサイドやりすぎると雰囲気破壊しちゃうけど。
作品内でも出てきたけど同人誌作って頒布なら交流の為とか建前も使えるんだろうけど抱き枕とかキーホルダー作って売りさばくのはグレーの範疇越えてる気がしてならない。
14歳が22歳の家に通い詰めるというのはとりあえず事件なんだろうけどそういう話ではない。ほのぼのとまではいかないけど結構ゆったりした空気ではあったと思う。そこそこ個性の強いキャラもいたけど全体的に見ればマイルドでそのお陰で読みやすくて良かった。
1巻だしキャラ出しと次への種蒔き感があったから今後どうなるんだろう。
個人的にずっと気になっているライトノベルの挿絵のシーンは誰が決めているのかという謎を教えて欲しい。
素直に良いライトノベルだと思った作品だった