君がいた美しい世界と、君のいない美しい世界のこと 感想
- 2019/03/11
- 19:47

久しぶりの読書。最近スマブラとスマホゲーと労働が忙しくてちっとも本読めないから困る。1ヶ月に1度は必ず3連休あった方がQOLが上がる気がするんだよなぁ。どうにかなりませんかね働き方改革。
まぁ、新しく読みたいと思った作品が全然無かったってのもあるんだけど。そんな中、電撃文庫の新刊一覧が流れてきて良さそうなのがあったので本屋へGO
著者/神田夏生 イラスト/Aちき
ラストで涙必至とか書かれると逆に身構えてしまう器の小ささをまたしても発揮してしまった。いやでも身構えるでしょやっぱり…
「リセット」という能力がどんなものなのかが肝だった。
「リセット」と聞いて思い浮かべたのは緋花里が死ぬ前に戻る事なんだけどそれじゃあ感動もクソもないしなぁとは思っていたけど。記憶を消去して再スタートとするのも「リセット」って言えば「リセット」なんだけど流石にそれを実行に移したらやべー奴すぎる。感動どころじゃない。
やっぱりライトノベルだからどんな非科学的パワーが出てくるのがありえちゃうから想像が膨らむんだよなぁ。転生とか死に戻り?とかあの辺流行ってるし。
でもまあ、「リセット」だったり胡散臭い猫男クレセントだったりあの辺見事にやられましたわ。普通に読んじゃったもん。謎が判明するまで全く気付かなかったわ。
表紙の清楚そう?なイメージとは違い、かなりカッコイイ系な緋花里。窓ガラス叩き割ったり、二階から飛んだり、二人称が「あんた」だったり。一番カッコイイのは素直に本心を曝け出せるとこだと思った。
そんなカッコイイ系ヒロインが死んじゃう所からスタートして思い出の地をぐるぐる回るんだけど緋花里は最後までカッコよかった…逆に「やっべーこいつかっけえな」ってなっちゃったから涙必至のラストで泣けなかった可能性。
ツンデレとか強気じゃなくてカッコイイ系のヒロイン流行ってくださいお願いします。
哀しみにぶち当たったとき、人間は結局はそうするのが最善なんだなあと思えた。思い出すと辛い思い出でもやっぱり持っていればいつか自分の支えになるときが来るんだろう。