千歳くんはラムネ瓶のなか 2 感想
- 2019/10/18
- 03:00

面白かったというより凄くよかった。本当によかった。読んだ後に「うおおおおおおおお!!!!」って叫びたくなる感じの感想。
千歳くんの2巻 リア充サイドで尚且つ、その中でも最上位に君臨するのが主人公という斬新な作品。
ちょっと表紙可愛すぎません?
えーっと、金髪で正妻ポジの可愛い子とポニテでふわふわしてる可愛い子とオロナミンCみたいな可愛い子と美人でミステリアスな先輩とスポーツが出来てレスバ強い可愛い子いた気がする。あー、最後の子か。可愛い子しかいないけど大丈夫?
イラストレーターが強いと自動的に男キャラどんな設定でもイケメンで女キャラがどんな設定でも美人になるから困る。その点、この作品は最初から美男美女設定だからアクセル全開でも問題無い。いいぞもっとやれ。
現実でもクラスの上位カーストに位置する、所謂リア充に分類される人間は顔が良かった奴ばっかだったり気がする。
別に、彼ら彼女ら顔が良いから気さくなスポーツマンだったりリーダーシップを持った人間になった筈ではないと思うんだけど。
どっかの教授が生まれ持った顔面偏差値とその後の人格形成について論文出してくれないかな。
そして、最終的にはイケメンに税を、ブサイクには補助金を。
国から「お前、顔が悪くて可哀想だから金やるよ」ってなったらいくら俺でもヒモなしバンジージャンプするかもしれない。
弱キャラ友崎くんと同日発売のせいでどっち先に読むんだ問題が勃発してしまった。くじ引きアプリに選ばれたのは千歳くんでした…
著者/裕夢 イラスト/raemz
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ネタバレ注意
感想は色々あるんだけどいや〜、もの凄くストレートなラブコメしてた。最後の挿絵とかあだち充作品でよくある最終巻のグランドフィナーレのやつでしょ。アレはやべーよ。マヂ尊くてしんどい…
普段、ちょっと仮面被ってる子が感情ブチまけるシーンはズルいと思います。
青春作品では少なくは無いけどそれほど多くもない、偽の彼氏彼女関係になる奴。藤野 恵美 (著)の「ぼくの嘘」とか大好きです。
これって大抵、なんやかんや言って結局好きなっちゃうんだよなあああああああああああああああ。ふぅ…
1巻読んだ時も思ったけどこの作品の終着点はどこなの…まさか「千歳くんは会議室の中」にステップアップして最終的に「千歳くんは社長室の中」になる訳じゃあるまい。
この作品をラブコメという枠組みに嵌めるなら朔が誰かとくっついたら終わりなんだろうけど。
仮にラブコメだとしてもこの作品全体のメインヒロインが誰かわからないから勝者も予想しにくいんだよなぁ。
表紙的に考えると1巻表紙夕湖がメインヒロインなんだけど普段から好き好きオーラ出してるキャラってくっつくパターン少なくない?
悠月は2巻の表紙になったから勝者になるのは厳しいように思える。2巻で表紙のキャラはマジで勝てない(俺調べ)悲しい。
残るのは陽、優空、先輩なんだけど先輩もなさそうだなあ、先輩だし。
1巻が夕湖ヒロインで2巻の話をそっくりそのままやったら確実に夕湖に勝利が約束されるんだけど。
何故、スポットライトが当たったのが健太だったんだ。ヒロインレースの最右翼は健太だわ…
とにかく、今回ヒロインレースが始まった感があるから今後に期待。まさか、全滅エンドはないだろう。
1巻は朔のキャラ紹介と健太の物語のように思えたし、今回は朔の正義と悠月の物語ように見えた。朔は主人公の筈なんだけど完璧過ぎて目指している場所がわからなくて最強の助っ人枠みたいなイメージが個人的に付いてきてる。千歳くんは何者にもなれない(至言)
だって、物語って主人公が成長するものじゃろ。1巻で成長したのは健太で2巻で成長したのは悠月な訳で。
朔が抱える闇はというかイマイチ物がわからないから困る。これが物語の鍵なんだろうけど。震える手を突き放した覚悟の先に何があるというんです?
蔵セン、ラシーン乗ってるのかよ…実家の車がラシーンだったわ…10万kmぐらい走って壊れて廃車にしたんだよなぁ。本筋と全く関係ない場所でどうしようもないノスタルジーを感じて更にこの作品好きになった。
終わり