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君と夏が、鉄塔の上   感想




 どっかでオススメされていてずっと読みたいと思っていた作品。
 一夏の物語ってどこかに煌めき混じっているから凄くすき
 

 著者/賽助

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 で、出た〜、ナチュラルに距離が近いせいでモテない男子をすぐに惚れさせる天然悪魔系女子〜
 モテない男子はほんとにすぐ惚れるからな。情報ソースは明かせないけどそういうものなのだ。
 なんなら、目が合っただけで勘違いするし。  
 アレって結局、気になってる子をこっちがガン見してるから不審がって向こうもこっち見るだけなんだよなぁ。気づくのが遅すぎたぜ。
 無自覚のマッチポンプとかモテない男子半端ねえ。



 鉄塔が好きな中学最後の夏休みの物語。
 個人的な感想というか感情だけど中学生と高校生ってもの凄い壁があるような気がする。
 義務教育っていうのもあるんだろうけど中学生って高校生に比べてずっと、色んなものに縛られていたり閉じ込められているという偏見があって、その縛っている鎖や殻ををどうぶっ壊すのかっていうのが中学生が主人公の作品の見どころだと思う。

 
 結構、ガッツリとファンタジー要素があったのが驚きだった。むしろ、そこからのクライマックスの引き込みが凄かった。アレはダイソンだわ。もりもりページ捲ったもん。
 それまで存在が不確定だった幽霊や怪異的な要素が正面から出てきた事によって先の展開がわからなくなった。あいつらって人間ではないから行動原理が読めないじゃん?
 先の展開が読めないって大事ね。基本読めないし予想しても外れるけど。なんなら、伏線すら見落としてるまである。



 この作品において、ファンタジー要素と双璧なのが伊達と帆月のボーイミーツガール要素。
 伊達のちょっと女子と接点持っただけであたふたする描写とか何かトラウマ思い出すからやめろ。
 周りを引っ張り回す帆月。よく言えば天真爛漫。悪く言えば…女王気質?
 わけわかんないように見えてしっかりと芯も心も持ったキャラクターなのがよかった。意外と結構あるからね。何考えてんのかわからんまま説明無しで完結して困惑する作品。


 夏といえば青春。青春といえば夏という風潮。あると思います。なんなんですかね、あれ?
夏祭りだったり、花火だったり、プール、海、そういうイベントが集まった季節だからかな。青春作品にはその手のイベントがしょっちゅう出てくるし。花火もプールも全部青春の一部でそれを網羅する夏は多分、青春。


 全体の空気感が凄くすき。受験が控えた中学3年。夏休み。友情。鉄塔。幽霊。
 あらゆる要素がノスタルジックな想いをどこからか運んでくる作品だった。


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