やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 アンソロジー オンパレード
- 2020/03/22
- 09:28

雪乃サイドで期待しすぎてダメージを負った身としてはもう同じ手は食わない。静かな心でオンパレードします。
俺ガイル アンソロジー オンパレードです。
総武高校の制服を着た小町は熱い。袖が余ってるのも熱いし、そもそも表紙が小町単というのが熱過ぎて辛い。つまりオンパレードの表紙は蒙古タンメン。お米ちゃんは蒙古タンメン!
全然関係ないけど、ネット上でワニが死んだ後にやたら炎上してるけど何なのアレ。
コンテンツ自体は知ってたけどそんな盛り上がってたの?ネットのトレンドにすら疎くなってる自分に絶望する。そろそろ俺もインスタ始めるか…つーか、あんだけ炎上とか最早国葬でしょ。すげーなワニ。
俺ガイル完結した時は新型ウイルスでパンデミックが発生して、ワニが国葬されるなんて全く予想できなかったね。やっぱ未来って無限の可能性だわ。無限の未来に渡航先生だけの俺ガイル短編集が出ることを祈る。
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ネタバレ注意 感想
「やはり千葉のハイラインはまちがっている」
著者/白鳥士郎 挿絵/しらび
八幡と戸塚と葉山が千葉がホームのサッカーチームの観戦に行く話。
まず、しらび先生の戸塚のイラスト見ると心臓が「ウッ…」ってなるね。たぶん、体調悪い時に見たらそのまま逝くと思う。そのレベルの破壊力。
いい感じに葉山が壊れてましたね…ジェフと壊れた葉山の話と言っても過言ではない。
まぁ、人は本気で好きな物を語ろうとすると基本壊れるからな。秋葉原に居るオタクなんて大抵壊れた会話しかしてないし、ジャニーズの堂本光一ですらF1を語らすと壊れる。壊れて喋るのは好きって気持ちの現われなんだろうけど、理解して貰える人間以外には引かれるだけだから困る。
サッカーはワールドカップとCLぐらいしか興味ないけどジェフ千葉って今J2なの?調べて見たら2010年からずっとJ2でした!いかがでしょうか。次はJ1昇格あるといいですね!(トレンドブログ風)
ジェフとか巻とオシムぐらいしか知らねえ。ハイプレスしたいならゾゾタウンに買収してもらってノイアー取るしかないだろ。ゾゾタウンも千葉だしいよゆーよゆー(適当)
葉山がジェフの現状を嘆いただけの話にも思えたけど、隙を見せないリア王の葉山が贔屓チームで壊れるというシチュエーションはなんかよかった。
「義輝の野望・全国版」
著者/伊達康 挿絵/紅緒
材木座と八幡の出会いの回顧録。材木座視点。
尖ってた頃の材木座。本編の材木座よりも中二病に拍車がかかっていて、人の道から外れている。本編後半の材木座は無駄にカッコよかったりするんだけど、そういうのは無い。こりゃ、友達出来んわ…的な。
「体育でペア組むだけの仲」って所から膨らましたんだろうけど、よくまあこんなに。作家って凄いな。樺地攻勢は笑ってしまった。
「思いのほか比企谷八幡の受験指導は的を射ている。」
著者/田中ロミオ 挿絵/戸部淑
小町に頼まれ、八幡が受験でグロッキーになりつつある小町のクラスメートにやる気を出させる話。
やっぱ人間を動かすのは危機感だよね。普段から未来の為に自己研鑽できる人間なんて少数派だと思う。むしろ、少数派であってくれ…じゃないとまーた俺の虫ケラポイントが上がってしまう。
学校は定期的に偏差値の高低によって生じる将来の善し悪しを、恣意的にイメージ付ける動画を見せるべきだと思うの。勉強しない奴って成績悪いとどうなるか未来に結びつかないから勉強しないんだよな。ソースは俺。別に学歴が人生を決めないけどやっぱライセンスとしては強い部類でしょ。
中学の頃は二次関数とか将来使わないでしょ(中二病)因数分解て何だよ。勝手に分解すんなよ(パワポケ)的な感じだったし。
テストってのは「二次関数を解けるテスト」かじゃなく、「教わった事を学習出来る人間なのかどうかのテスト」だった事に気付くべきだった。ちょっと気付くの遅かったなー。
さっきから、何の話だよ。
八幡があの手この手で勉強させる話ではあるんだけど、重要なのはラスト2ページだと思う。やっぱ八幡にとって小町という存在の意義よ。八幡はお兄ちゃんなんやなって。
「平塚静と比企谷八幡の、ある休日の過ごし方。」
著者/天津向 挿絵/うかみ
八幡と平塚先生が蒙古タンメンを食べに行く話。
内容云々の前にキャラの口調に違和感が一番あった。違和感を作り上げてる大部分は「原作者以外が動かしている」っていう偏見なんだろうけど。それにしても一人称「僕」はどうかと思う。平塚先生と八幡ではなく、普通の教師と普通の生徒の会話感が半端ない。
趣味に生きて、その結果がカッコよさに繋がるのが平塚先生だよね。だから、激辛タンメンをハシゴする先生は良いと思った。
蒙古タンメン中本のカップラーメンは美味しい。北極になると口の周りと中が痛過ぎて味どころじゃなくなる。あれは食じゃなくて戦。
「ぼくのかんがえたけんぜんなはやはち」
著者/丸戸史明
2年F組の同窓会で、八幡と葉山がヒートアップしていく話。
シンプルに読んでて楽しかった。原作者除いたアンソロ作品で一番面白かったのがこれ。
4月のアンソロ買うのどうしようかなぁ…どうせ買うんだろうなぁ的なメンタルになってた所を上から力で捻りつぶすくらい面白かった。
八幡と葉山は友達ではないし、連絡もとらないんだろうけど、それでも、きっかけがあれば本音をぶつけるような間柄であって欲しい。そんなifの未来。
あとがきも含めて面白かった。このアンソロジーってそんな前から企画されてたんすね。13巻前はやべーだろ。まぁ、13巻と14巻が同時発売で完結とかそんな情報も公式から流れた時もあったしな…そんぐらいなのかな。
とにかく面白かった。
「やはり妹さえいればいい。」
著者/渡航
小町が部長となった奉仕部の日常?大志が相談に来る話。視点は八幡。
最終巻でヒロインバトルは終戦したのにパルチザン由比ヶ浜とレジスタンスいろはすがちょっかいを出している模様。いろはすは遊んでるだけだけど。これがif小話じゃなくて正史なら大変なことやと思うよ。八幡があわあわする展開なら一生やって欲しい。こういうのでいいんだよ(今週2度目)
関係性が変わった後だと八幡と雪乃が会話してるだけで脳が勝手に忖度してほんとアレ。
今までも、結衣とかいろはすに対抗して、雪乃も謎アピールする場面は多々あったけど、告白後だと違って見えるんだよなぁ。俺だけかもしれんけど。
アレだぞ、今の雪乃は八幡とラインするだけで足パタパタするんだぞ。足パタパタするような子が謎アピールするとか見てるだけでエネルギーが湧いてくるわ。エナジードリンクか俺ガイルかみたいな所ある。
原作者の作品は見たいものを見せてくれるし、キャラクターが自然なんだなぁって。
俺ガイル アンソロ オンパレード 全体の感想
オンパレードとかいうイマイチ内容が予想できないタイトルのお陰で逆に先入観無く、すんなりと読めて良かった。
雪乃サイドに関しては「ムホホwこれは八幡と雪乃がイチャコラする短編集ですねぇw」と勝手に読む前から脳が暴走したのが良くなかった。俺が悪い。世界は悪くない。
俺ガイルという作品が好きなら渡航先生の短編だけの為に買うのは全然ありだと思う。コスパ悪いけど。
完結後の日常が見れるっていうのはかなり幸せ。そう思った。
4冊出る俺ガイルアンソロジーの内、2冊消化してしまったわけだがどうなるんでしょうね。
雪乃sideとオンパレードでだいぶ読みやすさが違うんだよなぁ。