千歳くんはラムネ瓶のなか 3巻 感想
- 2020/04/21
- 19:57

千歳くんの3巻です。最近は「チラムネ」という略称が流行らしい。チラムネってギリギリのラインだよな。半分卑猥だわ。
3巻めっちゃ分厚い。3巻で359ページ超えるって中々ですよ。ガガガ文庫の基本的なリミットは359ページ説があるし(俺調べ)
359ページの壁を超えるにはやっぱり売上が関係してるんじゃないのかなぁ。知らんけど。俺ガイルですら359の壁超えたの9巻なのに。
何が言いたいかっていうとこの作品は軌道に載ってそうっていう話。
ラブコメ的には2巻が熱すぎた記憶。だから、今回はあの壁は越えられるのでしょうか。私気になります!
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千歳くん 3巻 感想 ガッツリネタバレ注意
明日姉がメインヒロイン回です。ちょこちょこ出てくるけど意味深な会話して去っていくミステリアス先輩。朔達とは年が違うせいでエクストラキャラ的な扱いだと予想してたら3巻でメインですよ。
全くキャラの内面がわからないし、実は中二病でその内「でも少し・・・この風・・・泣いてるね」とか言い出すんじゃないかと思ってたのに。
蓋を開けたら素敵なヒロイン。大人びてるとこはあるけど女子。予想外の属性もあるよ!
そんな素敵なヒロインが夢と現実の狭間で大きな決断をする話。
中学生ぐらいまでは夢っていうのは「もしかしたら努力すれば…」という淡い希望で、高校生になると「そんなの無理なんだから、大人になれよ」と見る事すら許されない絶望。
はぁ〜…やりたかったなぁ天下り。
中学生の頃は結構本気で天下りに憧れて、高校時代に、天下りするには高級官僚にならなきゃいけなくて、高級官僚なるにはそれはそれはもう大変な勉強と戦いがある事を知って諦めた。中学の頃から楽して働かないルートを模索してたんだよなぁ。
最近の夢はお金持ちの美人に養ってもらう事です。我ながら碌でもねぇな。
何故かこの二人はどんなに両想いでもくっつく未来はあり得ないように思えてしまう。互いが互いの為に慮って大事な所は終ぞ、踏み込まないような。夢の為に邁進しなきゃいけない。夢の邪魔になってはいけない。明日姉の夢は叶ったら次の段階の夢のシフトしていくんじゃないかと思う。だから止まらない。
でも、魅力的なヒロインなのは間違いないんだよなぁ…しかし、悠月も魅力的だったし、更に、メインヒロイン級が3人残ってるという層の厚さ。ドジャースかよ。何であのチームWS勝てないの?
これもうマルチエンディングのゲーム化しかないだろ。
これがメインヒロインッッッッ!!っていうキャラがいて、2番手3番手がいるなら、メインヒロインルートを本編で進めて人気ヒロインルートをanother版だったり外伝漫画にすればいいんだけど、この作品そうじゃないからなあ。全員がメインヒロインムーブかましてるから困る。
「この子、可愛いけど場を荒らして終わりなんだろうなぁ」っていうのが今のところ無い。まだ3巻だけど今後も無いと思う。
本当にどうなるの?そもそも誰かとくっつくの?
この作品って良くも悪くも1冊のエピソードがデカ過ぎてシリーズ物というイメージがあんまりないって思うっちゃう事はある。
叶わない事をわかってるのに2人の未来を夢想するシーンはズルすぎる。気道が苦しくなくなるからやめて。
あと、挿絵も苦しくなるから勘弁して欲しい。ramezさんのクオリティが一々高すぎて心臓がぐるじい…。
覚えた技を出しきって出来る事といえば「わるあがき」しかない。個体値とか命中率とか色々気に食わない設定はあるけど、あの設定はシンプルに好きだから困る。朔の理屈も説得材料も無い、魂の請願はグッと来た。無謀でも気持ちをぶつける主人公は映える。映えるってこういうことだぞインスタグラマー共。インスタやってないからよく知らんけど。
奥野先輩は特に何も無かったな。よかった、何もなくて…
展開次第では俺の脳が粉々に破壊される展開も無きにしも非ずだった訳で。なんなら、2巻で一度バラバラになったまである。
今回は何も無かったお陰で今日もご飯は美味しい。
今まで結構謎だった朔の過去についても結構踏み込まれていた。幼少期から高校生までに受けた扱いで千歳朔の大枠は固定されたんだろうけど、1年生の頃、野球部で何かあった。その何かがこの作品のマスターキーなんじゃないかと思う。
多分、その事件の時に寄り添っていたヒロインが…
今回も濃厚過ぎて、単発映画を見てるようだった。3巻で明日姉とか先が読めなさすぎる。個人的には優空が気になるけど夕湖も裏に何か有りそうで今後に目が離せないどころか打ち付けられてるまである。
次も期待!!!!
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