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サンタクロースを殺した。そして、キスをした。 感想





 ロックなタイトルで発表されたときから気になっていた作品。
 っていうかサンタクロースが何がしたって言うんだよ。多分、良い奴だぞ知らんけど。



 昔はあんなに楽しみだったクリスマスというイベントも今じゃ、スーパーの閉店間際にチキンが安く買える日程度の認識になってしまった。
 去年とか、本当にクリスマスということを忘れて、アニメイト目的で渋谷に行っちゃったし。
 本気でクリスマスが脳から消えるとか文化的な最低限度の生活を営む権利を放棄してる。


 今思うと、サンタクロースという存在が子供の届けていたのはプレゼントじゃなくて、クリスマス直前のワクワクとかドキドキだったんじゃないかと思う。
 きっとあの、シーズン限定のドキドキが幼少期のQOLを上げていたんだから、サンタクロースは大人にも何かワクワクできるプレゼントをするべき。具体的にはボーナスとか。サンタクロースに金をせびるとかいよいよヤバイ。

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  サンタクロースを殺した。そして、キスをした。 感想
 
   ネタバレ注意



  昨今のトレンドから外れたライトノベルらしからぬ雰囲気で読んでいて心地よかった。ライトノベルは自由なんだからライトノベルらしからぬってのも謎だけど。

 個人的なイメージだけど、最近のラノベってタイトルがあって、そのタイトルに向かって進んで行くのがスタンダードスタイルだと思ってる。

 でも、この作品は「クリスマスを消す」っていう目標があって、そこに進んでいたけど、それでもメインの2人がどこに向かってるのかイマイチわからなくて、物語がフワフワしているような感覚があった。
 「クリスマスを消す」のがどういうことなのか全くイメージが付かなかったからだと思う。 そして、この進んでるか進んでないのかわからない、だけど、終わりは確実に近づいてくる雰囲気が凄く好きだった。


 スマホを落としただけなのに映画化される時代に殺害計画を書いた手帳落とすとかチャレンジャーすぎる。映画化どころか署に同行を求められるまである。
 読んでる時は元カノに彼氏が出来たら殺意芽生えるとかちょっとこいつヤバイと思ってたけど派手にヤバイな。

途中、もしかして少女はイマジナリフレンドとか人工精霊の類なのかと思って謎のハラハラ感があった。我ながら思い返すとアホすぎる。



 ダークまではいかない、モノクロかグレーのような色をしていた作品。どこまで読んでも、どういうラストなら2人が幸せになれるのか思いつかなくて、とにかく、明るい方へ行って欲しかった。
 読んでから、しばらくダメージを引きずるような作品ではないけれど、刺さる部分はいくつもあった作品。僕の欠けてる部分も、少女が受けていた闇も。
 特に先輩のセリフが特にザクザクだった。
 ヘラってる時にあの先輩に会ったら刺さりすぎて、再起不能になるレベル。アレが刺さる時点で人として矮小なんだよなぁ。マゾではない。


 サンタクロースの正体が素敵だった。
 あんまり、素敵とかいう表現は使わないけれど、この作品のサンタクロースに関しては素敵という言葉が適当だと思った。


 主人公の過ごしている日常がなんだか想像しやすくて、僕も少女も本当に不器用で、2人とも人間らしい問題を抱えていて、抱えているからこそキャラクターにリアル感があった。中身が見えてこない者は外殻までボヤけてしまう。
 

 いつか、必ず読み返す時があるんだろうなと思った作品。刺さる人には深く刺さる作品。
 

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