君はヒト、僕は死者。世界はときどきひっくり返る
- 2020/07/21
- 21:38

久しぶりの新しいラノベ。
表紙が凄くいい。カラーリングもキャラデザーも構図も。エモいってこういう事だぞ聞いてるかガガガ文庫。
今月は半月読み直したり、スマブラのモチベが凄かったりで新作ラノベについては殆どスルーだったけれど、ガガガ文庫位は抑えておこうということで。
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君はヒト、僕は死者 感想 ネタバレ注意
親方!空から女の子が!なボーイミーツガール作品で何なら世界のい秘密まで解き明かしちまうんだぜ!!!なんだけど。うーん、何とも言えない。
世界の秘密を解くのはいいんだけど、そもそも、この作品の世界がどういうものなのかイマイチがよくわからないという。
天獄と地国があって、それぞれ、ヒトと死者がいて、あとなんかあったっけ。ほんとに読んだのか俺。
町並みとか風景の描写が少なかったから勝手に補完した結果、地国という世界はファンキーなハロウィンちっくなモノになってたけど、多分間違っている。
天獄に関しては現代の世界と変わらないと思う。これは間違いない。ただ、自分達にとって、明確な脅威で、更にゾンビ警報なんてものまである世界なのに呑気にハロウィンでゾンビの仮装楽しんでるのは間違ってる気がする。
ヒロインのファイが「神様」なんていうあやふやな存在を許さない理系女子という事はわかったけど、将来、学者を目指しているとかそういう訳でもないし、シンプルに「神様」で説明されてる事が気に入らないだけで行動しているとしたなら、なんだかなあ。好きになる理由は要らないけれど、行動原理については何か欲しい。
デッドに関してもモヤモヤする所が結構あって、デッドが天獄に行った時の描写を見ればわかるんだけど、この作品のゾンビってヒトを見たら容赦なく食らい尽くすのに、ファイに逃げられた時の「まぁ、ええか…もしかしたら生き延びるやろ(適当)」的な思考。ほんとに惚れてたのか?やたら好き好き言ってたけど。
自分の弱さ原因なのに、それを相手の為だからこれが最前と偽って許されるのはちびまる子ちゃんの藤木君だけなんだよなぁ。やっぱ藤木君って卑怯だわ。永沢君こそ至高。リセマラで狙うべきは永沢君。
一旦、イケメンゾンビのクロスに説教されて改心したのかと思ったら最後の最後で同じ様な選択をしてるという謎。ゾンビとか世界時計とか出てくるファンタジー物語の主人公が中間管理職のサラリーマン的な守備的思考要らんでしょ…最後ぐらいは世界を敵にしても守り通すぐらい意気込みを見せて欲しかった。「現実的に考えたら四六時中守るのキツイんで別れよう…」はちょっと…
この作品、小学館の大賞だった作品らしいから、ちゃんと物語を読む人には面白い作品なんだと思う。知らんけど。
とにかく、自分には合わなかった。