千歳くんはラムネ瓶のなか 4巻 感想
- 2020/09/21
- 18:06

早いもので千歳くんも、もう4巻。ちょっと早すぎない?
そろそろ、優空回が来るのかと思ってたけど、ガッツリハズレましたね。ソースは表紙。
巷ではチラムネ呼びが浸透してきているのにこっちの中で千歳くんで固定されてしまっているんですけど。
当初の予定は、俺ガイル11話を見てからそのまま読み始めて、徹夜で出勤という地獄のプランだったのに、俺ガイルでメンタルバグって読めない&寝れないせいで徹夜で出勤してから読むというデスマ仕様してしまう痛恨のミス。
徹夜のせい出勤したくないし(普段通り)、仕事はやる気出ないし(普段通り)、すぐに集中力切れるし(普段通り)、特にいつもと変わんなかったな…もう寝なくていいんじゃないかな
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千歳くんはラムネ瓶のなか チラムネ 4巻 感想 ネタバレ注意
超絶青春スポーツ回。逃げる事が常態化してる人間にとって、言い訳もしないで努力する人を見せつけられるというのはしんどい。
陽回だけど、朔と悠月の電話が特にしんどかった。そんな事はわかっているし、わかってて、無理やり納得させていたのに。
遂に語られた、朔の野球部時代に起きた事件の詳細。チームメイトもアレな奴らだけど、監督がかなりアレ。どれとは言わんけど。歳を取ると自分の間違いを認めるのが難しくなるらしいから、謝れるだけマシなまである。
俺なんて大して歳取ってないのにやらかしたら「いや~自分に任せた人間にも責任があるんじゃないですかね…?」的なスタンスだから困る。社会人として大事なのは「これ以上、こいつに説教しても時間の無駄」と思わせるスキル。本当にスキルなんですかねこれ。
自分が高校生の時も、野球部辞めさせられたクラスメートいたけど、気に入らない奴を追い込んで辞めさせるのが野球部の伝統なん?陰湿すぎだろ。陰湿バトルなら負けないぞ。
仲良くはなかったから、詳しい事情は知らないけど、教室で泣きながら「もう一度、同じことしたら責任取れるのかって言われて…」とか言ってたのは覚えている。
今思えば、高校生のするミスなんてたかがしれてるし、ワンミスも許されないとか逆に給料よこせよ。こちとら、給料もらってるのにミスりまくってるぞ。そもそも、日本では責任は取るものじゃなくて痛感するものなんだが?
この作品、その巻のヒロインがフィーチャーされ過ぎて、どんなに前巻で正妻ムーブしてもただの主要人物の一人になってしまうのが辛い。つらいです。明日姉が好きだから…
そして、今回のヒロインであり、主人公的なポジションは青海陽。
色々言いたいことがあるけど、後半のモノローグが乙女すぎだろ…ずっとサバサバ系スポーツ少女だと思ってたのにこれマジ?まーた、推しが増えてしまったのか。
それにしても朔ガチ恋勢が多すぎる。チーム千歳どころか、千歳ハーレムだと思ったど、それ最初からだわ。ちょっと前にラノベのジャンルでチーレムってあったよね。チラムネは千ーレム。
この巻で「才能」ってワードが何度も何度も出てきたけど、何かを諦めたり、言い訳に使うにはヘヴィ過ぎません?
さい‐のう【才能】
物事を巧みになしうる生まれつきの能力。
つまり、「才能が無いから」=「お前は生まれつき能力を持ってなかったから。」
先天性の事を理由にされたら、どうする事もできないだろ。見当違いに親でも恨めばいいんか?
安易に使う理由としては酷くて重ぎるなぁとかどうでもいい事を読んでて考えていた。
朔が言われていた「持ってるやつに持たない人間の気持ちなんてわからないよ」とかいう奴。よくあるセリフだけど、逆に持ってない奴は持ってる人間の気持ちもわかんねえよな。1巻でも言ってた気がするけど。
実際さっぱりわからんし。会社にガチのスーパーマンおるけど、しょうもない事から専門的な事まで他の人間にバンバン頼られるから、自分の仕事が全く進まないで残業。みたいな事ずっとやってるけど、あの人、生きてて楽しいのかな…転職しないのかな…いなくなったらどうしよう…
その点、俺はスーパーマンや他の人間の邪魔にならないように、わからない事も人に聞かずに自力でちんたらゆっくりこなして最終的に注意されるという。おかしい…なんで他人をいいように使って迷惑かけてる奴が評価されて俺がマイナス評価なんだ。
キレイな青春ラブコメだっけれど、今回は、色々しんどい物語。読むのがしんどいという訳じゃなくて、彼も彼女も間違っていないし、ただ、そこに懸けている想いや熱量が周囲より大きかったというだけで孤立させられたり、悪役を買って出なきゃならない。
間違っていない者が数の暴力の前に折られるというのはやっぱり度し難い。
3巻で朔の幼少期と今の在り方の根源が明らかになって、4巻では謎だった1年の頃にあった部活の問題が語られた訳だけど。
朔の女の子に対するスタンスが未だに謎。明確にする事を避けているように見えて仕方がない。誰を選ぶのかどころか、そもそも、選ばない可能性すらありそうなんだよなぁ。明確な信念があって、選ばないというスタンスなら問題ないけど、そうじゃないなら、結果的により大きな傷を付けることになるよね。
次は流れ的に行くと優空メインなんだろけど、あの意味深なセリフ何?六等星の夜なの?1番まともそうな優空が1番闇深そうなんですがそれは…
チラムネも4巻でヒロインレースもどんどん加速。まだメイン回が来ていないヒロインも来ているけど、ラブコメ勝者は大概1巻でフィーチャーされたヒロインだから。つまり健太。やはり健太。亜十夢というツンデレ属性のヒロインも参入してきたから目が離せない。 ちゃっかり試合見に来て応援するとか亜十夢のヒロイン力やばすぎでしょ。
女子ヒロインを巡る話になると海人の言動が不穏…絶対、朔とひと悶着あるわ。
夏のスポーツにかける青春を詰め込んだ、暑くて熱い1冊。本当によかった。なんなら、ちょっと泣きそうになったし。これが加齢か…
5巻も早く読みたいですねぇ。