君は月夜に光り輝く 感想
- 2018/02/17
- 18:57

奇病の少女と投げやりな少年のボーイミーツガール
表紙のイラストが秀麗。青中心だと大体惹かれる。表紙が青けりゃなんでもいいまである。
著作/佐野徹夜 イラスト/loundraw
あらすじ
高校生の主人公岡田卓也がクラスメイトの香山に不治の病を患う渡良瀬まみずの見舞いに行く事を押し付けられる。
まみずの病は発光病という病で致死率は高い。
2回目の見舞いで卓也はまみずの大切にしていた物を壊してしまい償いとしてまみずの「死ぬまでにしたいことリスト」に協力する事を申し出る。まみずのめちゃくちゃな頼みをやり遂げいく内に…
いわゆるボーイミーツガールって奴でしたね。最近読んでる奴だいたいボーイミーツガールだけど。
発光病は実在しない病気だけど人間を含む生物は細胞レベルで発光しているらしい。夜光虫とかの発光とは別でバイオフォトンと呼ばれる現象。微弱すぎて人間の目には見えない光だが確かに発光している。
最後のまみずのアレはズルい。ベタだけどズルい。泣きはしなかったけど。まみずの心情が吐露されててよかった。
最初、卓也の世界はどこか壊れていたけどまみずを通して変わったように見えた。最後の願いを叶えないといけないしね。
栄養取ってれば人間は生命活動が続くし「生きる」とはなんて考えない。だからこそ生を考える時があってもいいのかもしれない。
坦々とした文章だったけど丁寧な文章とも感じた。何を持って丁寧なのか説明出来ないけど漠然と丁寧だと思った。