日和ちゃんのお願いは絶対 2巻 感想
- 2020/11/12
- 19:18

どこまでも平凡な男子高校生と強大過ぎる力を持った女子高生の一筋縄では行かない恋愛模様。
日和ちゃんのお願い第二巻。
ノスタルジーな気分を味わいたくて読んだ、セカイ系の作品。
思ってた以上に面白かったから結構衝撃だった。2020年のダークホース枠。
勝手だけど、この作者さんって科学も魔法も出てこない青春物全振りなイメージだったから…
ただ、1巻の完成度が高すぎたせいでアレが最高潮にならないで欲しい。
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日和ちゃんのお願いは絶対 2巻 感想
どうやっても、二人が笑って終わる結末は無いと思う。
日和ちゃんやっている事に対して、深春が普通の高校生すぎる。
逆に、平凡な高校生すぎて凄い。本当に世界のフィクサーと高校生が付き合っているんだという認識ができるから。
卜部はなんだが、カッコいいラノベのキャラクターって感じなのに深春には一切それがない。
天命評議会のやり方についての描写なんてまさにそう。主人公的な主人公なら答えを出せたんだろうと思う。
日和ちゃんのお願い力がインフレしているとかこれもう制御不可能だろ。ゼロレクイエムしないと世界が平和ならなそう。
平和の為に立ち上がったのに、力が大きくなりすぎて、最終的に世界の敵になってしまう展開は脳が破壊されるので勘弁。
ラストの行がめちゃくちゃ不穏。
日和ちゃん達の世界が結構fall outだし、どうやったらあの人数を間引くのかはわからんけど、こういうのって、1回始まるとドンドン回数が増えて、大抵とんでもない事になるんだよなぁ。深春のキャパシティは確実に超えています。
でも、まぁ、セカイ系って平凡な高校生がキャパシティ超えた事象を強制的にぶつけられて、無理やり答えを出すのが醍醐味みたいなとこがあるからね。大抵ヒロインがラストで死ぬけど。
恋愛パートについては、1巻が完璧すぎたし、二人の距離については最早物語の主題では無いような気がする。卜部の存在が目の上のタンコブから、日和ちゃんにとってかけがえのない存在にランクアップしたのは何の伏線なんだ。
深春が死んだら、物語が終わるけど、卜部が事件に巻き込まれても物語は終わらないよな。つまり、そういう事なんだろうか。
セカイ系ってガチでそうとこあるからな。そういうとこやぞ。
只でさえ、不穏な作品がとんでもない1文で終わった、日和ちゃん2巻。次巻が既に重いです…