君が最後に遺した歌 感想
- 2021/02/06
- 22:15

「今夜、世界からこの恋が消えても」と同じ作者の作品。
あの作品は良かった、良すぎて思い出補正がかかってるまである。今度読み返して正気に戻ろう。
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君が最後に遺した歌 感想
序盤のアオハル展開がアオハルすぎてアオハルなんだが(語彙力低下)
孤高のクール系の女子が実は仮面被っていただけで、本当は普通の女の子だったとかエモすぎてエモい。作者はエモエモの実の能力者だわ。放課後二人で曲作りとかこういう青春描写はやめてくれ。俺に効く。心が叫びたがってる。
想っている人の為に身を引いて夢を応援するのが正しいのか、夢を潰いやしても想いに応えて二人で寄り添う事が正しいのか。そんなの、どっちが正解なんてわからないし、当人の決断がそれぞれ正解なんだとは思う。それでも、誰かが泣くなら間違いだとも思う。
今度のヒロインはディスクレシアだったけど、何かとヒロインが問題を抱えている事が多いな。
ディスクレシアってあんま馴染みものだけど、割合を見ると、クラスに一人はいてもおかしくないレベルらしい。
読み書きができるって当たり前のことすぎて、考えたこともなかったけど、当たり前の事が当たり前に出来るというのはそれだけで誰かに感謝しないといけないかもしれない。
一箇所だけ不穏な描写があって、そこが凄く引っかかっていて、幸せな場面を読んでいた筈なのに腹痛に見舞われた。
いくらクソ雑魚メンタルの自分でも、小説読んでて腹痛くなるとは思ってもいなかったね。精神を超越して身体に現れるとか一種の能力なのでは?しかも、その腹痛の知らせが当たっていたから最悪だね。
タイトルがタイトルなだけに「こうなるんだろうな…」ってのは読む前からあったけど。
この作品の全体の流れは好き。でも、二作連続で主要人物が逝くのはぶっちゃけ結構渋い。この作品が初めてなら、問題なかったのかもしれない。安易に謎の病でキャラ殺さないで欲しい。
終盤に関しては泣けなかった。でも、駅で電車を待つシーンはやばかった。あそこが自分の中でピーク。
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