死を見る僕と、明日死ぬ君の事件録 感想
- 2021/02/18
- 19:50

大掃除していたら発見した作品。らんしんばんで中古で買ったから外フィルムが付きっぱなしだったという。真の積読はフィルムすら取らねえんだ。
電子書籍派になってからは積読減ったな…でも本との出会いも減ったのはどうなんだろう。
スポンサーリンク
死を見る僕と、明日死ぬ君の事件録 感想
死が迫っている人間の幻影が見える主人公(智樹)。そんな、主人公の与太話を信じて人助けを協力してくれるヒロイン(鈴子)のミステリー青春小説!でいいんだろうか。
これまでに智樹は何度も死が近い人間を救おうとするが、救おうとする智樹の行動までもが死へのルートに入っている為、どうやっても救えない。そこに、鈴子というイレギュラーが介入する事で人助けが可能となる。
まんまとやられました。
2度読み必須と書いてあった意味がわかった。こんな風にいい意味で裏切られると気分も良い。
叙述トリックは種明かしされたとき2冷めるか興奮するかの2択。これは確実に後者。さっさと読んでいればよかったとさえ思う。
シックスセンス系大学生のライトミステリーだと思ってたのに。一度そういうバイアスがかかっちゃうと、見抜くの無理だよねほんと。
それにしても、読んでいてこのトリックに殆ど違和感を感じなかった自分はかなり鈍感なのかもしれない。
違和感を感じたのは母親の「こんな時間から出歩くな」というセリフだけ。あそこは頭にはてなマークが浮かんだけど、他は本当に違和感無かった。鈴子の友達の会話は決定的なのでノーカン。
所々怪しい匂わせ描写があって、何らかのトリックがあるんだろうとは思っていた。
主人公かヒロインが既に死んでるのかと思ったけど、色々辻褄が合うないし、本当に予想外。
「鈴さんがハチャメチャで変な人だからこんなもんだろう」という思い込みが鈍らせたってのもある。いやでも、鈴さんの性格って結構、物語の根幹の設定だからやっぱり見抜くの無理じゃない?
- 関連記事
-
-
ボクらのキセキ 感想
-
ぼくの映画 感想
-
ひきこもりの弟だった 感想
-
やくしょのふたり 感想
-
死を見る僕と、明日死ぬ君の事件録 感想
-
くりかえす桜の下で君と 感想
-
君は月夜に光り輝く 感想
-