やり残した、さよならの宿題 感想
- 2021/02/24
- 21:05

部屋を掃除すると出てくる出てくる未読の文庫本。なんなのこの部屋…
積読とかいうワードがあるんだから、本を読まずに放置するという事は誰にでもあることなんだろう。読書する知り合いがいないから他の人がどうかとか知らんけど。
それにしても、「この本を読みたい」と思ったからこそ、お金を出して買った筈なのに、それを読まないとか贅沢すぎるだろ。湯婆婆なら名前奪うレベル。
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やり残した、さよならの宿題 感想
小学4年生の夏休み!不思議なお姉さんと仲良しの女の子と過ごすひと夏の体験!そんな感じのペンギンハイウェイ的な話なんだと思っていた時期もありました…
一花さんが犯人に気づいた辺りから一転攻勢すぎる…虐待、不審火、タイムリープ…怒濤の展開過ぎてモリモリ読んでしまった。
タイトルは怪しいけど、こんな無邪気な表紙でヘビーな要素も入ってるとかコンポーネントのデパートかよ。小学生が虐待で痣持ちとかこっちのメンタルが持ってかれるんだよなぁ。
青斗がクライマックスで鈴を勇気づけるシーンとかシンプルに泣きそうになったし。
やっぱり、主人公は女の子の為に全て捨てて、時空を超越するぐらい出来ないと駄目だわ。ちょっと、自分には無理だけど。無理だから本を読むんだよ。
さよならする為にタイムリープするとかしんどいし、タイムリープ前の時間軸で起きている事もしんどすぎる。
悪いのは傷付けた人間であって、青斗も鈴も何の落ち度もないのに。みんな、大人が悪いんだ。大人ってクソだわ。
誰かに傷を負わてそれを波及させてしまうような人間にはなりたくないと思いました。
あっさりと読めるページ数ではあるけど、しっかりと心に響く作品。
学生の夏休みはいつだって、素敵な題材になる。
小学生の夏休みというのは純真で真っ直ぐで突き動かされる。あの直情的な行動力は素直に羨ましい。いつから斜に構えるようになってしまったのだろう。どうやっても、あの頃には戻れないと思うと悲しくなる。
心に残った宿題はやり遂げないと必ず燻る。わかってはいるんだけどなぁ。
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