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やめるときも、すこやかなるときも 感想

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どこかが壊れてしまったと職人とどこかに負い目を感じているOLの物語

 ドラマ化した作品。ドラマになった事は読んだ後に知った。


 人を好きになるってしんどいんですよね〜。誰もが知ってる事だと思うけど。
 平時なら湧いてこない嫉妬も恨みも苛立ちも色んな負の感情がどっかから出てきてしまう。

 1番になれないなら全部意味が無い。2位じゃ駄目なんだよなぁ。
 好きな人が幸せならそれで十分なんて欺瞞だし、相手の気持ちが別の人間に向いていて辛くない訳がない。

 こんなことを皆当たり前のようにやってるなんてどうかしてる。

 そんな、しんどいしんどい恋愛がメインの小説。

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       やめるときも、すこやかなるときも 感想


  主人公(壱晴)が半裸の主人公(桜子)が隣で目覚める所から始まる、ロックな作品。

 陽キャすぎるだろ…とても女性関係にトラウマがあるとは思えない。
 トラウマがあるから、女性をとっかえひっかえ連れ込む設定だったけど。
 こちとら、トラウマが無いことがトラウマなまであるぞ。異性の知り合いどころか、同性の知り合いもいないけどな、ガハハ!ガハハ…


 結婚とかいう謎イベントに縁が無さ過ぎて、考えたかったことなったけれど、一緒に添い遂げるってとんでもない事だよな。
 縁が無さ過ぎてタイトルが結婚の誓いの言葉という事にも気づかないレベル。


 壱晴が地元に連れって行ったのは好きな人に自分の事を知ってもらいたいという感情からなんかな。
 でも、相手に自分のコンプレックスや傷をさらけ出し、それを理解してもらいたいというのはエゴイスティック全開で勇気も必要だし、理解されずに拒絶されるかもしれないというリスクもある。心の声を繋ぐのは怖いってサンボマスターも歌っとる。
 まぁ、ここの壁で止まったなら結婚なんて不可能なんだろうけど。結婚は大変だな。
 しないし、出来ないから問題ないけどな!ガハハ!



 桜子はなんというか、優しすぎる人間だったと思う。不満を持ちつつも家族を支えたり、壱晴の過去知って、身を引いたり。過去が重すぎたってのもあるけど。
 大人になると、色々余計な事を考えるせいで、自分勝手に生きていけないんだよなぁ。
 ましてや、両親の事だし。どんなに、迷惑をかけられても、許せなくても、何故世話を焼くのかと言われたら、「親だから」という魔法の一言で全て説明がついてしまう。
 それでも、桜子の献身は優しすぎて、一種の呪縛のようだった。30代になったら自分も呪縛に会うのだろうか。



 最初は30代の恋愛小説なイメージ。しかし、壱晴のトラウマが明らかになる所から、一気に引き込まれる作品。
 互いに離れてから、大切さに気付くとことかエモエモの実だよ。
 人間ってどうして当たり前に存在している幸せに気づけないんですかね。失ってから大切だったことに気付く不器用な生き物。しんどい。そんなことにも気づかせてくれる小説でした。

 

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