見えない彼女の探しもの 感想
- 2018/03/03
- 22:37

幽霊という存在は恐怖の対象になることが多いかもしれないけど見方を変えればロマンティックの塊にもなる。
手に取った理由はタイトルがなんとなく目に入ったから。
日常の中の非日常系なんだろうなと思った。今までこのタイトルを見た事なかったというのも大きい。前情報0で読むのは中々楽しい
あらすじ
2020年、人と幽霊が共存している世界が舞台。人々は幽霊を見ることが出来てコミュニケーションも取れる
幽霊と共存している以外は至って普通の世界。
主人公の大学生小鳥遊昴は先天的に幽霊が知覚出来ない「霊格異常」と呼ばれる体質だった。
写真サークルに所属しており文化祭で展示会の受付をしていた。
そこに幽霊の詩織がやってくるが昴には勿論見えない。他のサークルメンバーが詩織を案内していると昴の撮った写真を見た詩織は昴に「私を成仏させてください!」と懇願してくる。
なんとなく主人公にだけ幽霊が見える話かと思ってたら逆だった。真逆だった。少し前にポップコーンラバーズ読んだからかもしれない。
主人公だけヒロインと直接コミュニケーション取れないとか斬新だなぁ。斬新すぎるだろ。
詩織の家族ともう少しアクションあるのかと思ったけど無かった。「スピリット・ディバイド」というのが作品の中でどのレベル重い物なのか計れなかった自分に問題があるのだが。
情報格差は聞いた事あったがデジタル・ディバイドというワードがあるというのは知らなかった。
探せば幽霊と恋愛する小説はあるだろうけど主人公にだけ見えないという設定は無いんだろな。とにかく斬新だった。