三角の距離は限りないゼロ 8巻 感想
- 2022/08/20
- 15:39

三角の距離の最終巻。本当に最終巻。1巻から追っていたので終わりかぁとは思ってしまう。
秋玻と春珂のどちらかが消えるかのような描写ではあったけど、大穴で両方消えるとか無いですよね?
そういえば、矢野は秋玻と春珂以外の人物に気持ちが向いてるような、ところで終わったような…
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三角の距離は限りないゼロ 8巻 最終巻 感想 ネタバレ注意
終わった…一応の大団円。
久しぶりに真剣にライトノベルを読んだ。何と言えばいいのか。優等生過ぎる大団円故に、遊びの部分が無い。だから、何とも言えない…
秋玻の名前の由来だけはちょっと触れられていたけど春珂についてはノータッチだったな。っていうか人格が分裂した原因についても匂わせだけして、登場人物から決定的な説明がないまま終わってしまった。
すべてを説明するのは野暮な感じなんですかね?
えー、でもちょくちょくは触れられてた訳だし、拙者としては何があったのかの詳細を知りたかってござるが。
分裂の理由がストーリーの本筋から逸れているとも思わないけど難しい。ルーツを探るためにって作品紹介にも書いてあるっすよ。
1番の不満点はこの1冊の分量がが新作の宣伝に割と分量を割かれていたのは頂けない。
これだけの作品を年単位で追っかけていた身としてはやっぱり完結の余韻って奴がある訳で。残りページがまあままあるのに終わってビックリしたもん。
嫌なら読まなきゃいいじゃんと思うけど、まだ読んでないし、最後の後書きの後から新作の序章が始まっただけでまあまあ萎える。知っていたら、読み終わり直後は開いてなかったと思う。
この作品って途中から主題が変わったように感じたけど、これに関しては既定路線の構想通りなのかな。まぁ構想通りなんだろうけど。
正直、矢野が文化祭前にアイデンティティクライシスに陥った辺りから大分違和感あった。
矢野が主人公だから、矢野の物語ではあるだろうけど、あの辺りから作品内での優先順位が矢野に焦点合いすぎだし、秋玻春珂のストーリーですら2番手どころか3番手4番手レベルような扱いに感じた、
だから、分裂の原因についても、2人の名前の由来も、語られなかったんだろうし。 おまけに最後の最後まで碇シンジばりのウジウジなよなよムーブをしていたのはどうなんだ…
完璧なトゥルーエンドなのは間違いなんですよねこれ。だからこそ、どう評価していいのか。
トゥルールートに行く為には、2人の内のどっちを選択するんだっていうシーンで敢えて選択しないで3番目の選択肢が出てくるのを待たなきゃいけないみたいっすね。そんなゲームあったな。
いや〜それでも、初期のストーリーにあった筈の二重人格のどちらの女の子に恋してどちらを選ぶんだっていうストーリーも突き進んで欲しかったなぁ。
捻くれ目線だと、どちらも選ばなかったせいで、最期の最期にショックを与えているように見えてしまうんですよね。等しく平等に与えてはいるけど。これは俺が捻くれすぎか。
2人で1人の人格なのかもしれないけれど、どちらも主人格ではないのかもしれないけど、確かに矢野はどちらかに恋はしてたと思うんだよなぁ。
間違いなくトゥルーエンドでこれ以上のトゥルーはあり得ない。それでも、誰も傷つかない優しい世界というのはちょっと平坦なのもかもしれない。
完結お疲れ様でした。