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千歳くんはラムネ瓶のなか 7巻  感想



 千歳くんの7巻。チラムネとも言う。逆に敢えて千歳くんと呼ぶことで古参ぶるという立ち回りも…何の勝負だ


 夏休みに各々が折り合いをつけて、自分の気持ちを再確認した6.5巻。
 このまま、メインストリートをぶち抜くなら夕湖の勝利不可避なんだろうけど、わからん。魅力的なヒロインが多すぎるってのも困ったもんですわ。

 正直、ここまで来ると誰を選ぶという結果よりも、どういう想いで、どういう感情で、ある一人を選ぶ理由の方が気になる。選ぶ理由なんてどのヒロインだろうといくらでも浮かぶ状況で、誰にも無い、その人じゃなきゃいけない理由はどういうものなのか。大事なのはそこ一点よ。

 今回から後半戦なようだし、ここからもう一度、各ヒロインと真剣に1冊1人ずつ向き合うパターンかな。知らんけど。

 表紙の新キャラはなんですかね?チーム千歳の潤滑剤になるのか爆弾になるのか。
 こーれ爆弾です。ポワついたルックスが胡散臭すぎる。特にシャツの袖を手のひらまで持ってきて、ダボつかせてる所の地雷臭が凄い。これで善良なキャラだったらどうしよう…

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千歳くんはラムネ瓶のなか 7 感想 ネタバレ 注意

 
 ほらあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!この新キャラ爆弾ですわ。
 
 爆弾の名を望紅葉という。
 
 でも、爆弾というよりは起爆剤とかミサイルって感じではあった。それも、自身の速度でソニックブームを発生させるタイプの。衝撃波でチーム千歳がボロボロじゃねえか。停滞を許さない起爆だったので物語も加速しそう。
 前から洞察していたとしても、こんなにピンポイントでヒロインたちのアイデンティティに効率的にダメージ与える事できる?
 アイデンティティをズタズタにすることで平等なスタートラインからヒロインレースを1からさせる為の役割なのかなぁと思ってた矢先に、紅葉の真意が明らかに。

 
 振り返って見れば、別に紅葉にヒロインズに対してメンタル攻撃する意志は無かったという。夕湖が居ないのに、夕湖との思い出の場所に行った時点で気付かなければなかった。
 ただ、朔の心を上書きしようとする過程でウッチーと明日姉と陽を泣かせてしまっただけで。ちょっと余波がデカ過ぎるだろ。ウッチーガチ泣きさせたの普通に許さんぞ。
 ここしか無いからここで来たのか、たまたま、チーム千歳が淀み始めた所と重なったのかはわからない。
 とにかく本気で獲りに来てる。敗北すらもやりきった勲章として持ち帰りそうな勢い。

 でも、目的の為に自ら既存の枠に飛び込んで、積極的に動いているのは好感ポイントなんだよなぁ。サークルクラッシャーだとしても。負けた時に納得がいくように、言い訳が出来ないように、予防線も張れないように、最初から全力を出し切るというのは清々しい。熱いキャラっていえば熱いキャラだとおもう。ウィルキンソンのジンジャエールみたいなキャラ。あの辛いやつ。

 ヒロインズの心は副次的にズタズタにしてしまったけど、千歳の心は動かせたのだろうか。 今後、動かす展望はあるのだろうか。なぞってるだけじゃ上書きも難しそう。
 スポーツができるから、料理ができるから、憧れの先輩だから、側に居られる訳ではないし。ヒロインズはヒロインズでそこにアイデンティティを感じてたみたいだが。
 例え、どんなにその人より上手く出来たとしても、その人の代わりの存在になんてなれないんですよ。ましてや、パートナーになりたいなら、同じ武器ではなく、心を通わせる1つを。お金で買えない価値がある。買えるものはマスターカードで。

 
 七瀬が白雪姫を提案した所で7巻は七瀬の巻になると思ったら、実は紅葉の巻だったと思ったらやっぱり七瀬の巻で紅葉の巻でもあった。何を言ってるかわからねえが、何を言ってるかわからん。

 七瀬が覚醒したというか、眠れる獅子を起こしてしまったという展開なんですが。
 覚醒した七瀬がどうなっていくのか全く、わからない。七瀬悠月をしなくなった、七瀬悠月がどうなるのかなんてわかる訳ないんだよなぁ。

 もしかしなくても皆この後に覚醒するの?夕湖はもう無我の境地みたいなもんか。
 そうなると、今回泣かされた3人が覚醒イベントを経て、スーパー紅葉と対峙する…バトル漫画かな?


 後半戦の一発目から予想外の遥か上を行く展開になったチラムネシリーズ。初戦はジャブだと思うでしょ…
 全員がなりふり構わず本気で心を獲りに行った時に、千歳朔の心にインパクトを与える人物は誰なのか。千歳朔のたった1人になれるだけの理由は何なのか。さっぱりわかりません。

 今後も凄くj楽しみだけど、作者さんには潰れないで欲しい。後書きがちょっと不穏だった。
 何をするにしても今はいましかないんですよね。そう思ってしまうと焦燥感にかられる。2022年の8月は1度しか来ない。2022年と2023年が同じわけがない。何をやろうとしても、それは今しかできないことで、先延ばしにするときっと起こる結果が変わってしまう。ただ、待つ事、見つめなおすことで好転することもきっとある。だから、全てが終わった時に作者自身が何を言われても動じない、これしかないという作品を創り上げてほしい。それがどんな展開でどんな結末であれ。


 チラムネ7巻は激動の初動の1冊でした。もう終着駅がどこにあってどんなものなのかもわかりません。恐ろしいです
  
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