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僕たちの小指は数式でつながっている 感想

koyubi
 数学の天才少女と不器用な少年の物語

 文庫の帯に「彼女が恋をした相手は僕の携帯番号だった」と記してあり数学好きな人が数式見て美しいと思うとかそんな感じかなと思ったらそんな感じだった。数学が苦手すぎてその感覚はちょっとわからない。
 「フェルマーの最終定理」という名称を見てかっけぇ…となるのとは違うんだろうな…

著者/桜町 はる

 あらすじ
 主人公は高校二年生の男子。
 友人も趣味もない生活を送っているが悲観はしてない。
 ある日、放課後の教室でクラスメイトで数学の天才と噂の秋山明日菜に「前向性健忘症」と話かけられる。
 人には興味が無いが数字には興味があるという。君は誕生日、携帯番号が友愛数という素晴らしい数の持ち主なので自分と友人になってデートしてくれと頼んでくれる。
 前向性健忘症とは?と尋ねると彼女の答えはで1ヶ月しか記憶保てず1ヶ月周期でリセットされるということらしい。
 そして最初のデートで明日菜に「自分は記憶リセットの周期がどんどん短くなってきている」という愕然とする事実を打ち明けられる。


 最初、友愛数って造語か?と思って調べたらほんとにある言葉という。サジェストに出てきた時点で負けを確信したけど。知識が狭量すぎて辛い。

 記憶無くす系ってどんな解決にするんだろというのは読んでて結構気になった。
話の核にするには珍しい部類では無いと思うけど今ままで読んだ中の作品ではちょっと思い出せなかった。
この物語の結果は「ほほぉ〜」という感じだけど。ほほぉ〜。

 ヒロインの明日菜は最初、数学の天才と聞いて徹頭徹尾偏屈な人物なのかと思ってたら結構ロマンチストだったり普通の女の子の部分もあって良かった。僕はね、いくら何でもいきなりデートに誘うのは最初からおかしいと思ってたんですよ。
 顔と性格どちらに惚れるのがいいという問いで性格は変わる事あるけど顔は劣化するけど変わらないというの凄く理に適ってると思いました。

 恋愛小説だけど主人公の成長の物語でもあるように思えた。ありふれている無色透明で平凡だった主人公が明日菜の為に変わっていった様子が描かれていた。

 読みやすくて読後感が爽やかな恋愛小説だった。

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