カノジョの妹とキスをした。 4巻 感想
- 2022/09/20
- 01:08

なんと、いもキスの最終巻らしいです。もう1冊くらい出るんじゃないかと思っていたのでこれは予想外。
まぁ、そうか…時雨と博道はもう通じ合ってる訳だしあとは事後処理みたいなもんか。そんな簡単に行くんですかね?
最近の晴香から隠しきれないサイコパス臭を感じ取ってたせいでめちゃくちゃになるとしか思えないです…
GA文庫のラインが全くわからないので全く展開が読めない。最近のライトノベル業界が自主規制が緩いせいでろくでもないことになるのもワンチャンある。勘弁してくれ。
スポンサーリンク
カノジョの妹とキスをした。 いもキス 4巻 感想 ネタバレ注意
いもキスの最終巻!!なんやかんやあったけど、晴香とはスッパリ決着がついて時雨と博道が正式に恋人関係になれて良かった!!!2人の幸せな未来を願って!!!!!!とはなりませんでした…いもキスが綺麗に終わるわけないだろぉ!?
おっほ…読み終えた1番最初の感想。マジでおっほ。おおぅ…とほわぁ…ら辺が合わさって「おっほ…」
最初のカラーイラストから既にまぁまぁヤバい。
スクールデイズの「中に誰もいませんよ」さんと同じ目をしている人がいたんですが…この人、主人公の彼女じゃありませんでした?
このラストは流石に想像できないです…だってもう誰も幸せになってないって。晴香は勘付いてるっぽいし、時雨と博道も幸せじゃないでしょ。時雨だけは一見、良さそうに見えるけど、時雨も心が壊れてるようにも見える。等しく罰が与えられたのだろうか。
1番やべーのが晴香が記憶喪失が嘘or途中で戻ってきてるパターン。
博道に振られた後も、切り替えられてなかったし。アレは直後過ぎるから難しいけど、あの後ですら、手段選ばなそうもあるんだよなぁ。怖過ぎる。もう祟りだろこのヒロイン。
最初から中々のインパクトのあった作品だったけど、1巻の表紙につられた作品がこんな終着点を迎えるとは中々に感慨深い。あの表紙じゃなかったら読んでなかったろうしな。
1巻を読んだ時に「博道が刺される未来もあるかもしれんw」的な感想だったのはなんとなく覚えてる。刺されてNice boat.よりはマシだけど、直情的に刺されて終わるより拗れてるんだよなぁ。本当になんなんですかこれ。
別にラストについて不満があるわけでは全くない。これがこの作品の答えで真実なんだからそれで全然良いと思う。何にも忖度しないで、極限まで突き抜けてるから、むしろ素晴らしいまである。感情を持った生物同士が正面からぶつかって丸く収まるなんて思うなよ。
どんな形であろうと、これが博道と時雨が導き出した答えで、そこに介入できる余地なんてない。ほんの少し、センセーショナルだっただけで。
当初の晴香は博道との価値観とか距離の詰め方の違いかなぁと思ってたけど、流石に前巻はなぁ。あからさまに博道が1番ではなかったからなぁ。
そもそも価値観が違うなら早々に別れるのがベストだった、多分。虎子先輩が言う様に晴香を傷つけることを恐れた事は博道の罪。
誰かを大切に思うという事はその人を傷つける覚悟をする事だってどっかのキャラも言ってたぞ。誰だっけ。平塚先生?
言われてみれば晴香の選択肢は博道視点だと消去法ではあったかな。演劇>>>>>博道だったのは間違いないし、演劇駄目なら博道一本!というのはまあまあ都合が良い。
せめて、同時進行なり、博道に対してに何かしらのアクションがあればよかったのに、出来た彼氏にドタキャンヒャッハー理解してね!は不味い。
「もう私には〇〇しかない」って言葉が消去法の末に出てくる言葉というのは自分の頭に無かった。まーた、知見が広まってしまったのか。
晴香の事故が不慮か故意か、記憶喪失が本当か嘘か、どちらにしても、ヘイト向くのは避けられない。時雨に全て見透かされて、言論で負けた上に博道にも正式に振られた後に、2人を片隅に追いやって、表の世界では結婚というのは中々にモヤる。
自傷ダメージを受けながら繰り出した「わるあがき」。PPが切れても出せる技が「わるあがき」というあのシステムは中々にトンチが効いていて個人的には好きだけど、今回の場合はわるあがきが急所に当たってしまったように見える。だから急所とかいうシステム要らないってば…
冷静に考えると、それしか要らなくて、それでしか埋められなくて、それだけを求めて、二人の間に確かにそれはあって、それがある事を互いに信じられるなら、この上ない幸せな事なのでは。
どれだけ倫理的に問題があったとしても、それは本来、当人同士で完結するもので、周囲の声なんて賛成も反対も祝福も呪詛も究極的には雑音でしかない。だから納得できるならそれで何も問題ない。
二人が幸せを感じられて、愛の形が完結しているならば、やっぱりハッピーエンドなのかもしれない。上の幸せじゃないは撤回した方がいいかもしれん。感想をコロコロ変えるな
っていうか、境遇はどうあれ、想いが通じ合っているならハッピーだろ。なんかムカついてきたな。境遇が境遇なだけに確かにマイナスポイントもあるけど。
いや、本当にセンセーショナルな作品だった。このラストは本当に予想出来なかった。だからこその体験が出来たし、間違いなく、読んで良かったと思う。面白かったというのは何が違う。1つの星の始まりから終わりを見届けた気分。あの時、表紙で釣られたのは間違いではなかったぞ。
とんでもない素晴らしい作品をありがとうございました。