青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない 感想
- 2018/04/10
- 17:20
中学時代の咲太に始まった思春期症候群全てに終止符を打つ少し不思議系ラノベ青ブタシリーズ第7巻
著者/鴨志田一 イラスト/溝口ケージ
あらすじ
翔子の真意に気付き麻衣の元へ向かわず感情のまま翔子の元に向かった咲太。しかし、翔子の予言通り雪でスリップした車が咲太の元へ。ぶつかると思った瞬間咲太は誰かに突き飛ばされ無傷で済んだがなんと車の脇には血を流して倒れる麻衣の姿。
病院に運ばれた麻衣だったが既に手の施しようがない状態だった。
そこから現実を受け止められずに寝てるのか起きてるのかわからないような生活していた咲太。
告別式が行われる日、猫のなすのがリモコンで遊んだことによってTVに電源が入り告別式の中継を見てしまう。麻衣が死んだという事実を実感してしまい居ても立ってもられなくなった咲太は家から飛び出し我武者羅に走る。走り着いた先で咲太はここに居るはずの無い人物と出会い…
とんでもないとこで終わっだ前巻。ほんととんでもない。わかっててもとんでもないんだからリアルタイムで刊行待ってた当時の自分にアッパレ。
やっぱりキーは古賀朋絵なんだなぁ。プチデビルの異名は伊達じゃない。咲太にからかわれてプリプリしてるだけじゃなく察しもいい朋絵。今回のMVPですわアッパレ。
今思うとこの巻の咲太は今まで起きた思春期症候群の総まとめみたいな感じだったな。だいたい起こっていたような。
ハツコイ少女の全編通して読んでる時だいたい泣いてた気がする。なんだこりゃ。
おるすばんを初見で読んで泣いた記憶は今でもあるけどハツコイ少女もだったんですかね。
まぁ、読んで泣くってわかり易く自分の琴線に触れたって事だから良いっちゃいいんだけど図書館とかでボロボロ泣く勇気はまだないな。
全てのからくりが解けた時の咲太と麻衣さんが何が起きるかもわからないのに互いに信頼し合ってる様子は良かった。GWの出会いからよくまあここままでこれたもんだ
ライトノベルが一般文芸と比べた時に大きな武器として挿絵がある訳だけどその武器がいかん無く発揮されていた。あんなん泣くわ。素晴らしい。
咲太の幸せを心から願う大人版翔子と翔子。どうしたらそこまで自分を蔑ろしてまで優先できるのだろう。
翔子はあそこまでは賭けてなかったかもしれないけれどラストはご都合主義じゃなくて皆がそれぞれ想い合って勝ち取った結果なんだと思いたい。
今読んでも物語の締め方が最終巻みたいで完結ッッッッ!!って言われても不思議じゃない。実際はあとがきの後ろに新刊の予告がある訳だけど。
登場人物全員の節々から優しさが溢れる優しい物語。多分これから先も自分は推し続けるであろうシリーズ
- 関連記事
-
-
天使は炭酸しか飲まない 2巻
-
青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない 感想
-
青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない 感想
-
わたし、二番目の彼女でいいから。
-
三角の距離は限りないゼロ 4巻 感想
-
キミの青春、私のキスはいらないの? 感想
-
ひだまりで彼女はたまに笑う。
-