青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない 感想
- 2018/04/11
- 19:55
三学期という進路を決める時期に入った少し不思議系ラノベ第8巻。
1年半ぶりの新刊。出てしまえば待ってる時間はあっという間だった気がしないでもない。ゆめみる少女を読んだのが昨日の事のように思える。実際昨日読んだってのもあるかもしれないが。
この可愛い表紙からどんなヘビーなパンチが飛んでくるのかワクワク。
やっぱり本に「アニメ化決定!」の帯が巻かれているのを見るとアニメ化を実感する。楽しみでしゃーない。
著者/鴨志田一 イラスト/溝口ケージ
あらすじ
三学期も始まり一月半ば。咲太は担任に進路調査の提出を命じられる。進路について考えねばと思いつつ麻衣とイチャイチャしながら帰宅すると妹の花楓と出くわす。花楓は花楓で中学三年生の三学期という大事な時期だった。
咲太、花楓、父親、スクールカウンセラーの美和子で花楓の進路ついて相談話し合う事に。美和子からは不登校という経験や内申点、学力を総合的に判断して通信制を勧められたが花楓の希望は咲太の通う峰ヶ原高校だった。
開始1ページのモノローグで面白いから困る。
新展開の幕開けじゃという巻。イチャイチャあり痛みを伴う描写ありだけど何故だか短編集みたいな雰囲気を感じた。でもやっぱりいつもの青ブタだったぜ…
残りページ少ないのに綺麗に話が進んで行くからおかしいと思ったんだよ。
はぁ〜、この作品ってこんな終わり方するんだった…最近再読ばっかしてたから続き気になってもすぐ読めるぜヒャッハーだったから久しぶりの感覚だ。ゾクゾクするねほんと。
短編集って訳じゃないんだけど短編集のような雰囲気があったのは思春期症候群が無い日常描写が多かったからかな。今まで短い期間を集中して描写されていたのに対して今巻はある程度の早さをもって章ごとに時間が過ぎていったからかもしれない。
「花楓」を語る上で避けて通れない「かえで」という存在。咲太だけなく勿論花楓の中にも思う事はある訳で。やっぱりそう感じてしまっていたのか…かえでが健気を具現化したような存在だったしな。でも、咲太がどちらに優劣を付けるなんて絶対に有り得ない。
どういう風に落ち着いたのが気になっていたから個人的には翔子が出てきてくれたのが個人的に凄く良かった。
彼女の異変はどこからだったのか。相変わらず続きが気になってしょうがない素晴らしいシリーズ。