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ぼくの映画 感想

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 著作/金子跳祥


 安定の表紙買いした作品 裏表紙の作品紹介も一応読んだ気がする。
 正式なタイトルが「ぼくの映画。 ~学園一の美少女をヒロインにキャスティングしてゾンビ映画を撮ろう~」なのだがこれが大体のあらすじ

 主人公はぼっちではないがスクールカーストの下の方で少しネガティブな映画部員。他の部員も癖が強いの人物の集まりだが捻くれてたり卑屈ではない。馬鹿にされたり誤解から意地悪を受けたせいで「あいつら映画で見返してやる…」と熱い部分もあったりする。

上位カーストの人間を見て劣等感を抱えてひとりでに自爆するのは下位カーストならよくあるんじゃないかと(経験談)。
当時「アイツラは悩みなんて無いんだろう」と下の方から恨んでいたがリア充だろうがスーパーマンだろうが人間生きていれば何かしらの問題を抱えてるということを学生時代に気付ければもうちょいまともだったかもしれない。まぁどっちもなった事無いから実の所はわからないが。

 映画の知識があればこの小説をもっと楽しめたんじゃないかなあという悔やみがあった
 「○○(映画名)の○○シーンのようだ」「○○(映画名)の○○(キャラ・俳優)が自分に語りかけてくる」〜などが多用されているのでそれがわかれば相槌も打てたし「フフッ」となれたのかもしれない。
 そういえば一時期ラノベにアニメ漫画のパロディーがやたら増えてたのは読者層にわかりやすく作品に共感させ引き込ませる為だったのだろうか。

 全部で200ページちょっとなのでサッと読める。ヒロイン勧誘の苦悩、撮影の苦悩、上映後の周囲の反応が200ページに纏められてる訳だが男子高校生の煩悩が丁寧に書かれているし色々なとこで衝突があったり良い奴そうな奴がそうでもなかったり青春要素満載だった。
 甲子園を目指したりスポーツに打ち込まなくても気の許せる友達と一緒に同じ方向に進むだけで青春なんだなぁと。ちょっと自分にはそういう記憶が無いですね…
 

 最後の主人公のモノローグはストレートで清々しくて素晴らしかったと思う。なんかこれだけで読んで良かった気になれた。

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