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七月のテロメアが尽きるまで  感想


 重い記憶障害がある少女と出来るだけ他人を避けようとする少年が交差する青春小説。



 買った理由はあらすじの「君が死ぬときは、僕も死ぬ。」というセリフが好きな曲の歌詞と似てたから。見直すとあんま似てねぇ…
 あと表紙。白身魚先生だぞ。白身魚先生を信じろ(意味不明)


 著者/天沢夏月 イラスト/白身魚


 あらすじ
 主人公、内村秀はとある過去の出来事から人付き合いを避けるようにしていた。
 内村は昼休みもクラスを避ける為に空き教室で昼食を取っていた。ある日、空き教室にクラスメイトの飯山直佳がやってくる。飯山は明るい性格でいわゆるスクールカーストでも上位の人物で内村とは対極にいる存在だった。
 内村は飯山を避ける為に空き教室から出ていこうとするもすれ違う際に飯山の持っていたポーチから大量のUSBが散らばる。内村はそれを無視できず拾う事を手伝うとUSBにはそれぞれクラスメイトの名前のラベルが貼ってあるという奇妙なものだった。
 USBを拾い終えると飯山は急いで空き教室から出て行ってしまう。そして、内村は足元にsuicaide memory(自殺記憶)と書いてあるUSBが落ちてる事に気づく。
 内村は自殺願望を知ってしまった事で飯山の事を気にせずはいられなくなり…


 
 

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とりあえず2回読んだ。あ~そういう事なんですね〜というオチ。ミステリーじゃないからオチもクソもないんだけど。帯に「読み返したくなる」的な事の意味はわかった。二人で一緒に問題を乗り越えようとするのはいいですね。その半面後半の「さようなら」が凄く重い。

 見たことあるような展開を今年に入って2つぐらい読んだがこれが最近の王道か流行りなんだろうか。
 まぁ、タイトルに「異世界」ってある作品ってだいたい主人公が現世で不慮の事故にあって死後の世界だと思ってたら神様っぽい奴に会ってチート能力もらう展開なんでしょ。完全な偏見だけど。既視感があったのはこれが流行りで王道でそんな感じだからなのかな。

 プロローグが不穏の塊だった。不穏すぎて読んでる時ずっと気になるぐらい不穏だった。裏表紙の自殺願望も相まってやべえよ。

 自分は臆病で逃げていただけなのに相手にとってはそのお蔭で負担が和らいで。なんでか知らんけど青春って感じが凄くする。
 ちょくちょく出てくる片柳さんがメッチャいい人。やっぱカースト上位って人間が出来てますわ。

 300ページ切ってる作品だと読み終わった後にもうちょい描写増やした方が良かったと思う事があるけどこの作品は上手くまとまってぎっしり詰まってたという印象。この差ってなんなんですかね。ページに対しての情報量とか?

 ボーイミーツガールといえば恋愛のようなイメージがあるけどこれは友情・信頼に近い物語だった。



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