ビューティフルマンデー 感想
- 2018/05/30
- 23:19

いつぞやのキアヌリーブスのような表紙
著者/宇佐見秋伸 イラスト/たえ
あらすじ
黒崎はの職業は殺し屋だった。依頼条件さえあればどんな人間でも仕留めた。土日が休みの週休2日制で土日はどんなに頼まれても絶対に譲らない。
翔子は結婚詐欺師だった。太めの男性ばかり狙い自分に貢がせ、適度な期間が経てば一切の連絡手段を断つ。そんな事を繰り返していた。
正哉は昔からなんでもそつなくこなせていた。何をしても上手くいくので無気力になっていった。そんな時に万引きに出会う。最初はスリル目的で万引きをしていたが最近はスリルを感じなくなっていた。
少女はその日暮らしをしていた。食べ物にありつけるかもマチマチで仲間とどうするか会話していた。生きる為に買い物客の隙を狙う。
以上のバラバラの生き方をしていた4人が運命の歯車によって交錯する。
てっきり殺し屋がターゲットに惚れてしまって葛藤する話なのかと思ってたら全然違った。あからさまに予想していたジャンルと違った。
最後で「おおっ!」となるんだろうなっていうのはわかっててもこの手の視点がパラパラ変わりながら進んでいく物語は少し苦手。まぁ、作品にもよるけど。群像劇っていうんだっけ。
伊坂幸太郎氏リスペクトらしいがそもそも読んだ事無いのでなんとも言えない。「砂漠」を読もうと思ってたのに最初に読もうと思ったのがいつなのか思い出せないレベルで時間が経っている。今度読もう。
一つだけは途中で仕掛けがわかったけど後は全くわからなかった。
こういうトリックマシマシな的な作品は種明かされた時に初見でバチンとハマるかハマらないかで大きく印象が変わる感じがする。で、この作品は中途半端にハマったせいで何とも言い難い。
一つ言えるのは眠気を帯びた頭で読むのには向いてないし何日にも分けても読むのにも向いてないと思う。冴えてる時に一気読みするのを推奨。
読みながら推理する人にはいいんじゃないかなと思う作品。