――ねぇ、柴田。 感想
- 2018/06/04
- 23:10

ボーイミーツガール寄りの青春ミステリー。
まーたフライ絵に釣られてしまった。驚異の吸引力。家の掃除機も少しは見習え。
著者/川瀬千紗 イラスト/フライ
あらすじ
1年生の頃から成績優秀容姿端麗で注目されていた柴田優。それに加え誰に対しても話しかければ威圧的な態度で柴田からは誰とも関わろうとしなかった。柴田の噂は違うクラスの中嶋にまでも入っていた。
クラス替えで柴田と同じクラスとなった中嶋。席替えで柴田の隣になり、あの手この手でコミュニケーションを取ろうとし挨拶程度は出来るようになる。
ある日、中嶋が登校すると柴田が同じクラスである橘のカバンの中身を窓から捨てたというニュースが入ってきて…
中嶋が中々の鬼メンタル。柴田に罵倒されて喜んでた辺りちょっと変なスイッチ入ってませんかね。
妹の楓の立たされていた状況が壮絶過ぎる。救いがなさすぎるというか。守りたい物は守れたかもしれないけどそれにしても酷い。楓のインパクトが全部持っていってもうたわ。
高校生が主人公の青春系だけどミステリーなのかこれは。
柴田目線で話が見えるのはよかったけど楓の謎が解けた時の中嶋のモノローグや2人の反応が見たかった。
ハイスペックモンスターの柴田。孤高で鉄仮面のように見えてたのに内面ではアワアワだったのは良かった。
今作品でキーとなる空港。空港の駅とは違う清潔感や雰囲気は結構すき。羽田空港遠いんだよなぁ。でも空港で読書するのはそれはそれでおもしろそう。第二ターミナルと国際線ターミナルは凄く空港感溢れてて楽しい。第一は高級ショッピングモールみたいになってた気がする。
ラストは清々しさがあって良かった。やっぱりボーイミーツガールだな。
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