月の虹 感想
- 2018/06/09
- 23:29

社会派恋愛小説。国籍問題、鬱病患者の感情、ヒステリックな彼女の親、などなど。
月の光で虹って出来るのか…宇宙でも虹が発生する事があるみたいな話は聞いたことあるけど。月の光って太陽ほど強くないだろうしきちんと見れんのかな。見れるなら見てみたい。
著者/田村優之
あらすじ
新聞社で記者をしている瀬尾圭一。圭一は企業との食事会に誘われ、そこで大学生の安藤静音と出会う。静音は取引先の電子メーカーでアルバイトをしていた。容姿端麗で話すとユーモアもありとても魅力的な存在だった。
静音のアルバイトは期間限定だっため何とか縁を繋ごうとしていく内にどんどん惹かれていく。しかし、最初明るい印象だった静音にどこか暗い部分を感じるようになって…
後半の展開のせいで圭一にあまり良い印象が無くなってしまった。恋愛小説にはどこか綺麗なもの見たさがあるのかもしれない。
間が悪いってのは勿論あるんだけどそれにしても圭一に問題があるというか。
いくらなんでも彼女放っておいて昔好きだった女泊めちゃうのはいかんでしょ。精神的にどんどん参っているのは知ってたんだから優先順位決めないと。
最初から異性関係にだらしないならそれはそれでいいけど唐突にどうした。クズ系とまでは言わないけどそれにしてもうーん。圭一自体も会社内で追い込まれていた部分もあるけど。病んでる彼女をどこまで背負うかの覚悟っすわ。
2人にこの先待ち受けている未来は幸せだけではないんだろうなという印象を受けた。
仕事を取るか彼女を取るかの2択の場面で片方捨てなきゃいけない時、正解なのは間違いなく仕事なのだろうけど幸せなのはどちらの選択肢なのだろう。
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