ぼくの嘘 感想
- 2018/06/12
- 22:30

著者/藤野恵美 カバーイラスト/今日マチ子
あらすじ
笹川勇太はクラスメイトの森せつなに惚れていた。しかし、森は幼馴染で親友の古賀龍樹の彼女でありどうする事も出来なかった。
ある日、三人で屋上で食事を取っていると森と古賀はそれぞれ用事が出来たといい教室に戻っていった。笹川も戻ろうとすると森のカーディガンを見つける。笹川は届けなければと思うも出来心でカーディガンを抱きしめる。そして、その瞬間をクラスで一番美人と評判の結城あおいに写真を撮られてしまうのであった。
結城は自分は同性の友達に惚れていると告げてくる。なので結城はその友達の彼氏を探るために写真をバラさない代わりにWデートに付き合えと脅してきて…
軽い青春物のような導入なんだけど色んなとこで拗れていて面白かった。
オタク男子とクラス1の美少女というラノベならありふれた設定だけどなんか新鮮だった。二人の目線で交互に進んでくけどテンポ良くて問題無かった。
幼少期の恩人で親友の彼女を好きになってしまった笹川。同性のかすみが好きだけど笹川以外には誰にもカミングアウト出来ない結城。これが凸凹コンビという奴か。
まぁタイトルがタイトルなだけにそうなるのはなんと無く察せるけど。それにしても笹川やるな。いやマジでうん。
解説を読んで驚愕の真実。どうやらこれは「わたしの恋人」という作品の続編らしい。よく見たらそでの作者紹介にも書いてあったー。やってしまいもうしたな。特に問題無かったけどそっちも読まなきゃ…
そんなケースになったこと無いから考えた事すら無かったけど知り合いもしくは親友が不倫してると知っても当人同士の問題なんだから放置が正解なのだろうか。
この作品は結城の置かれていた状況が違うからまた別件なんだけど。倫理に背いているとしても部外者が無理やり引き離すのもなぁ。うーん、わからん。
数ページしか出てこないけどパソコン部部長が良かった。