セカンド・ラブ 感想
- 2018/06/13
- 23:15

イニシエーションラブ読もうとしたら無くしたっぽいのでこちらを。どうして小説すぐ無くなるの。管理体制に問題有りですわ。
舞台は1983年。今じゃ携帯スマホで連絡取り合うのが当たり前だけど昔は固定電話オンリーだったんだよな。当時の人はそれしか無かったから受け入れてたのだろうけど携帯に慣れた生活だと戻るのは不可能に思える。一度知った便利って怖い。
著者/乾くるみ
あらすじ
ある日、里谷正明は会社の先輩紀藤にスキー旅行には誘われる。旅行は紀藤の彼女も来るため正明が余らないようにもう一人女性が参加する事になった。
女性は内田春香といい完璧な容姿をしていて正明はどこか違う世界の住人のように感じていた。しかし、意外にも正明と春香はスキー旅行で意気投合しその後もデートをするような間柄になった。
ある日、春香とデートをしていると知らない男に春香が美奈子というホステスと見間違えられ口論になる。本当に似ているらしく春香のそっくりさんが気になった正明は美奈子がいるという店に行きそこで美奈子と出会ってしまい…
最後の最後に全てをもっていく。なんであの二人は笑い話的な感じだったんだ。マジモラルハザード。
読んだの前すぎてオチを半分しか覚えてなかったからまたしても「ひぇー」となってしまった。意味がわかると怖い話みたい。こういう作品って読み終わった後プロローグ見返すパターンが多い。
「真夜中の五分前」的な話だっけとかトンチンカンなこと考えてたら全然違う話だった。
やっぱり相手の言う事を鵜呑みするのは駄目っすねぇ。何事にもとりあえず疑ってかからないと。まあ、あんまりやり過ぎると相手からの評価が爆下げするんだけど。
先輩は目の前で全ての事実を見ていた筈なのに最期まで信じること出来るんだろうか。先輩自体に最初からちょっとヤバイ雰囲気は漂ってはいたけれども。
それにしても女性は強いというか怖いというか。序盤の靭い云々とは違って春香はどちらかというとサイコパスとかそういう奴じゃないですかね。
話は面白かった。オチも予想外だったし良かった。但し、読後感が少し苦い。読後感を求める作品ではないのだろうけど。
- 関連記事
-
-
羊と鋼の森 感想
-
セカンド・ラブ 感想
-