やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。10.5 感想
- 2018/07/07
- 20:15

不穏な10巻からの続き。番外編ではないけど小休止に近い。ついでページ数もそんなに厚くないし暗くもない。
著者/渡航 イラスト/ぽんかん⑧
あらすじ
三浦から請け負った葉山の件を解決した奉仕部。特に大きな依頼の無い奉仕部はやってきた材木座の相手をしたりしていた。
ある日、部活動終わりに一色がまたしても急襲してくる。一色の目的は比企谷限定で次の土曜日に一緒に千葉駅を周辺を散策するというものだった。
一色が無双する巻。前巻後半の不穏な空気は無いし一色好きな人にはウヒョヒョwwとなる巻で間違いない。当たり前のように奉仕部に入り浸るようになる一色。後輩の筈なのに凄い。つーかこいついつも問題抱えてやってくるな。作者の中で雪ノ下(姉)と同じレベルで便利キャラになってそう。
前巻ぐらいから急に雪ノ下と由比ヶ浜が比企谷を意識しまくりんぐになった気がする。その流れを受け継いで一色が何かする度二人が固まる。タイトルが青春ラブコメだからそうなるんだろうけど。
ただ、普段の毒々しい感じの俺ガイルらしさは無かった。比企谷の斜め下の解決は無いしむしろ真面目に働いていたしどちらかというと誰かの社畜体験の愚痴とか編集への愚痴とかはモリモリだったが。
このゆるふわ空気は比企谷が求めていた「本物」に近いのだろうか。
ライトノベルで重い感じが続くのは読者逃しちゃうから間に軽いの挟んでくれ的なお願いがあったのかそれとも次からはフワフワな空気無しで一気に行くから覚悟しとけよ?的な巻だったのかな。もしくはこの1冊丸ごと伏線の可能性が?